迦葉山はガスの中


12月14日(月)

一週間前に
知人と山へ行く事が決まったのだが
どうやら行先は私に委ねられらたらしい。


2年前から行きたかった山がひとつ。

群馬県の迦葉山。

地味に遠く、歩行時間も2時間ちょっとと
ソロで行くには全てが中途半端だったのでなかなか行けず。

(せっかくだ。この機会に行っておくか・・・。)

その2年前に登っている友人が
「あれはビビる。」と、絶賛していた和尚岩という巨岩にもようやく会える。

・・・・。

当日。

降水確率は10%で、曇り時々晴れな予報だった。


現地に着くと




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予想外の雨。






・・・・

「これは、どうしようか・・・。」

と、出発をためらっていると
いくらか雨は弱まった。

が、辺りは濃いガスである。



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とりあえず

「面倒くさいから山頂やめて、和尚岩だけでも見に行こう。」となった。




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しかしなかなかここの樹林帯が美しい。

樹林はやはりガス時が最も美しい、という事か。




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30分ほど登ると、目の前にはジワジワと黒い何かが浮かび上がってくる。

それが、和尚岩だった。



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これはこれは。
なかなかのスケールだ。




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え、ここを、登るのかい?




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まずはこの”胎内潜り”だ。
それを抜けて裏側に出ると、垂直に近いクサリ場が始まるようだ。

同行者のSさんも胎内潜りならいけるだろうと思っていたのだが
この巨大過ぎる切れ目を見て、Sさんはあっさりここでお留守番する事を決めた。

Sさんにカメラを託して、いざ。




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って、せま!!!


序盤の狭さに焦る。
なぜならザックがUL仕様のペラペラなやつだからだ。

なんとかやり切り、一段上へ上がる。




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そこからは思いのほか足場も悪く
無理矢理よじ登るようにして胎内へ。




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上まで上がると、その奥には小さな祠。

これはもう拝まずにはいられなかった。




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さて、そこから裏手に抜けると
ようやく本格的なクサリ場。

見るからに怖い。
しかも岩が濡れている。

ここで引き返せばよいものを
「ちょっと行けるんじゃないか?」
なんて思ってしまったものだから、クサリ場をビビりながら2本超える。

冷や汗ヤバい。


あと一本か。

と、ガスに覆われたテッペンを見上げると
ガスの中から更にもう一本のクサリが見えた。




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「あ、これはダメだ・・・。」

そこまで登って、そう感じた。


諦めた。


「こんな事なら、登らなきゃよかった・・・。」なんて思ってももう遅い。

なぜなら、そこからの下りも、強烈にビビっていたからだ。


・・・・。


必死になってなんとか下りて、Sさんと再合流した。


ああ、でも妙に満足。

気分良く下山した。


また晴れてる時にでも、再チャレンジしよう。




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途中
まるで大口を開けた大蛇のような倒木がある事に気付く。

「なんだ、登りの時気付かなかったな。」




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とりあえず、気になったので

飲み込まれる感じのネタでも仕込んでおこう。


「こんにちはー。」




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・・・・。


そんなこんなで

下山しました。



おわり


(何だこのレポは!)
by inouewood | 2015-12-20 23:55 | 山のこと
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