硫黄岳、本沢。雨のち晴れ。 PART3


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7月30日(水)

5時。

スッと目が覚めた。



外へ出て少し散策。




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雨により濃さを増す森の色。

我らのテントは、それに合わせて色彩に深みを増していた。







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夜に何度も降った雨にも負けず、僕のテント内は至って普通だった。
地面は浸水どころかシートからの結露の突き上げもほとんどなかった。
テント上部の大量の結露は当然の事と割り切っているので何ら問題はない。

結果、ワンポールテントは全然アリである。

それを試す事が出来ただけでも、僕にとってこの山旅は充分過ぎる程価値のあるものだった。


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待望の光。

今日はいけそうか。




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静かな朝だった。




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各々朝食を済まして
出発予定の時間を待つ。

この日は予定通り、硫黄岳へ向かう。

時間があれば横岳まで進んでもいいだろう。
まあそれはその時に決めるとしよう。




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6時50分

スタート。




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夏沢峠までの間は
一組の家族と抜きつ抜かれつ。


この区間のコケの色がまた素晴らしい。

ゆっくり鑑賞しながらのハイクアップだ。




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7時40分

夏沢峠。

山びこ荘を覗くと大量のザックがデポしてある。
宿泊していた学生さんたちのモノだろうか。




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少し休憩をはさんで再び登り始めると
フェリス女学院のハイキング部の面々が大量に降りてきた。

皆、ブラックダイヤモンドのヘルメットを被っていた。

BDで揃えるなんてさすがフェリスだな、関心する男たち。


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平和な一日である。




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天気は良い。

硫黄岳の魅力でもある核心部の展望。
これは期待できそうだ。




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と、各々のテンションが少しずつ上がっていくが




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それは時として無情である。




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一瞬にして、見上げる先はガスに包まれた。

下ももう見えない。




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ペースを上げる男たちには付いていかず

何とかテンションを保とうとする僕は、花と戯れる事にした。




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それでも山頂はもうすぐそこだった。

なんとかガスが抜けないものか。




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8時50分

硫黄岳。




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つづく
by inouewood | 2015-08-13 23:55 | 山のこと
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