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最近の映画レビューと今年のオスカー


最近、完全に書かなくなった映画レビューですが

インスタグラムのほうで
メインと別に映画用のアカウント作って載せてます。

https://www.instagram.com/wood_movie/

以前のように長文ではないので
そこまでウザいレビューではないと思います(笑)。
お付き合いいただける方はそちらでも是非。



・・・・。



さて!
今年のアカデミー賞です!!

わたし、湯西川に住み込んでいるのでもちろん観れなかったわけですが
録画も忘れていたという大失態・・・。
週末のWOWOWのダイジェストを待つとします・・・。


まあ何て言っても、我らが『マッドマックス』が今年の最多部門受賞作という喜び!
(技術系、美術系がメインですが)

そして、わたしね、授賞式前に主要部門の受賞予想を友達としていたわけですよ。

正直、ジョージ・ミラー先生も監督賞を持っていくと予想してました(功労賞的な意味合いで)。
イニャリトゥ先生だと3年連続メキシカン監督(2年前はキュアロン先生)になってしまうので流石に無いかと・・・。

イニャリトゥ先生でしたね。
失礼しました。


はい。
まあでも一番の話題はやはり主演男優賞ですよ。

ここもね、授賞式前に予想していたわけですよ。

ディカプリオが受賞するのは50代半ばになってから。
彼の味が増すのはその頃だから、まだ受賞は無いと・・・。
やはりここはいぶし銀、B・クランストンで!!

レオ様でしたね。
失礼しました。


・・・・。


そんなこんなで
女優賞2部門もことごとく外し
まともに当たったのは助演男優賞のMライランスと、作品賞の『スポットライト』だけでした。
失礼しました。


ああ、クリス・ロックの司会が見たい!!


ではまた。
by inouewood | 2016-03-01 23:27 | 映画のこと

映画 『エベレスト 3D』 はどうだ


やってまいりましたハリウッド作の一級山岳映画です。



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公開直後に観ていたにも関わらず
インスタグラムに短文レビューをアップして満足しておりました(笑)。

さてこの映画は何ていっても、世界中でこの手の映画が増えてきている近年にあって、ついにハリウッドの超大手が本気の本気で実話山岳モノを作ってきたという事に意義があるわけですね。3Dなんてものはね、おまけですよ、おまけ。
そもそものスケールは間違いないのでそれだけでも充分すぎるほど価値があります。もちろん私は大満足でした。

まず念頭に入れておかなければならないのが、これが実話だという事なんですが、もちろん脚色もされているでしょう。実際は登頂時に台湾隊もいたみたいですね。ただでさえどれが誰だかわからなくなる作品なので(笑)これでも的を絞ってより分かりやすくしてくれているようです。

そしてコレを観たいろいろな人の感想を目にして、なるほどなと思わされた事がありました。それは登山をやっている人とやっていない人で、この映画に抱くものが全く違うという事。やっていない人に言わせると、この映画の感想は「自然の恐ろしさに圧倒される」という類のものがやはり多いわけです。でも山やさんはそこじゃなくて「ひとりひとりの判断の是非」ここにやはり考えさせられるようです。もちろん僕もそうで、優しささえも仇になるシビアな描写には胸をえぐられる思いでした。
ただ、そんな個々の判断を否定も肯定も”させない”描き方で表現した事は、なんともハリウッドらしくない理性的且つ真面目な対処で、「ハリウッドも捨てたもんじゃないな」と感心させられたわけですね。

さあこの映画のもうひとつの魅力はやはり超豪華な出演陣ですね。まずは悪役面なのに良い奴も違和感なく演じられる貴重な俳優ジェイソン・クラークですね。彼の優しさはこの映画になくてはならない重要な鍵なのでこれ以上はない配役だったと思います。なんとなく、スター性の薄い彼が(失礼)ハリウッドで重宝される意味がわかる気がしました。
そして脇を固めるのがジェイク・ギレンホールにサム・ワーシントン、ジョッシュ・ブローリン、キーラ・ナイトレイなわけですが、まあ贅沢ですよ(笑)。よく引き受けたな!ってくらいの役ですから。でも説得力がグンと上がったのは間違いなくこのスター勢が外堀を埋めていたからでしょう。特にJ・ブローリンの展開に関しては(実話なので本来彼がどうこうってわけではないはずなんですが)、「うぉー!さすがジョッシュ!!」って思った人いる思います(笑)。
他にもツボな配役だったのは、個人的に贔屓にしているマイケル・ケリーで、あの有名作家J・クラカワーを演じているオシャレさ。そしてお久しぶりエミリー・ワトソン姉さんの安定感。これはたまりませんね。

そんなこんなで、かなり重く心に響くこの映画ですが、他にも当時の商業登山の実情を余すことなく見せている事や、7サミット制覇のラストだった日本人女性がいた事実とそれをとても丁寧に描いてくれた事に、「誠実な作り手にこの映画の製作が回ってくれて最高に嬉しい。」と、ひとりの山やとして強く感じさせてくれました。
この映画を観て、また少し山が好きになった気がします。
山に”登る”事はもちろんですが、山について”考える”事も同等に素晴らしいものだと教えてくれる作品だと私は思ってますし、思ってもらいたいです。

またひとつ、ステキな映画に出会いました。
by inouewood | 2015-12-11 12:37 | 映画のこと

映画『キングスマン』はどうだ


やってまいりました我らがM・ヴォ―ンの痛快作です。




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まずは何て言っても、なぜあの役にコリン・ファースを据えたんでしょうね。この超絶違和感が生む強烈なカッコよさ。これがすべて計算通りならばヴォ―ン氏はマジで天才です。
特に”教会”のシークエンスはもう素晴らし過ぎてポップコーンを口に運ぶ手も動きませんでしたね。あのシーンだけで1800円の元取れますから。ファース氏×全力アクションという最高のランデブーに酔えた方はホントに幸せ者だと思います。。

さて、前述の通り監督は『キック・アス』で生粋の映画ファンたちをも虜にし、エンタメのニュースタイルを作り上げた雄・マシュー・ヴォ―ンなわけですが、彼と言えば『キック~』や『X-MEN/ファースト・ジェネレーション』でも魅せつけた、まさに箱の中に隙間を一切作る事なく敷き詰めるようなギッシリ感が特徴で(その兆候は『スターダスト』あたりから既にありましたね)、今作もビッチリとやりたい事やってくれちゃってます。更にこの監督の素晴らしいところは、良くも悪くも『ノーラン=ダークナイト』から始まった(と個人的には思ってる)ヒーロー物のシリアス化現象に歯向かっているところですね。残念ながら今や007までその路線でいっちゃってますから、古き良きスパイ映画を愛するヴォ―ン氏は「そーいうのじゃないんだよ!」という抑えきれない思いをこの映画にブチ込んだ事でしょう。我々はただそれを両手を広げて受け止めればいいんです。もともとこの監督に不謹慎という言葉は通用しませんし(笑)、あくまでもスパイ映画として展開されるこのストーリーにあって、あの印象深い”花火”シーンを持ってくるわけですからね。もうあれは大爆笑でした。あれほど皮肉満載且つ痛快なシーンはなかなかないですよ。リアルに、一緒に両手を広げて「ドーン!」ってやりたくなりましたよ。
まあそんな感じで、ひとつひとつのシークエンスにしっかりと見どころを持ってくる構成力には毎度脱帽です。

さて、内容に関してはこれ以上突っ込みませんが、C・ファース以外の役者さんたちも見応えアリです。まあ何て言ってもタロン・エガートン君ですが、もうね、カッコイイですよ。あの若さにしてあの落ち着き。素晴らしいですね。安定のサミュエル候も久しぶりにハッチャけてた感じで、そのBボーイ感が程よく緊張も解してくれます。「これはパロディなんだよ」みたいな感じでね。あとは『キック・アス』で爆死させたマーク・ストロングへのヴォ―ン氏の優しさが伝わる役柄にはもう胸熱過ぎて言う事ありません。

なんだか、ゴチャゴチャッとただ書きたい事書き連ねた感じになってしまいましたが、まあ結局何が言いたいかと言うと、「最高」って事ですよ。はい。

最後に。この映画も続編の話が進んでいるようですね。でもね、僕はもう期待しませんよ。『キック~』の続編を『X-MEN~』を撮るために投げ、そしてその続編『X-MEN/フーチャー&パスト』も脚本だけ書いて「やっぱこーいうの撮りたいんだよね」とか言ったかどうかは分からないけど、そちらの監督もまた降板してまで今作を撮った人ですから。もうそーいうサイクルで動いてないと死んじゃうんじゃないかって思いますよこの天才は。
なので、続編はほどほどの感情でお待ちしております。
by inouewood | 2015-09-20 02:32 | 映画のこと

映画『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』はどうだ


やってまいりましたスパイ大作戦の最新作です。




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個人的にはそこまでお熱なシリーズではないのですが、今作はエンタメ度がバカ高くてもう最高でした。これまでの作品と決定的に違うのはやはりコメディ要素なわけですが、そもそもこのシリーズにその要素が必要なのかどうかという問題は、サイモン・ペッグのフル活用に成功した事で「必要」という事になるのでしょうね。まさか彼の笑いがこのシリーズにここまで浸透するとは思っていなかったので嬉しい誤算でもあります。どうしてもこのシリーズはトム様の映画という枠に縛られがちですが、今作は相当「チーム」を意識していて、それぞれのキャラの有効活用という面でも見事にハマっておりました。ああこれ以上、このシリーズに何を望むのか。もうないですよ。それくらい完成された作品になってると個人的には思いました。

(以下、ちょっとだけネタバレあり)
さて、肝心要のトム様は御年53歳。まだまだ体張ってます。相変わらずイーサン・ハントはドMです。そして彼もS・ペッグのお笑いに巻き込まれるわけですが、なんだかそれが新鮮でまた良いんですね。まだまだ60歳までイーサンやってほしいものですね。多忙を極めるジェレミー・レナーはさすがに控えめな出場ですが、安心安全のその存在感はもはやこのシリーズには必要不可欠かと思います。個人的には『アベンジャーズ』のホークアイよりも、こちらのブラント氏の方が彼らしくて好きですね。往年のファン向けのビング・レイムス配役も嬉しいですし、S・ペッグについても前述の通り。最近になって個人的確変中(特にウッディ・アレン作品)のアレック・ボールドウィンもい味出してます。やっぱ彼ね、優しいんですよ(笑)。もういい人オーラが滲み出すぎです。ラストも彼の良い人スマイルで持っていきますからね(っていうかアレをラストに持ってくる事自体がオシャレ)。そしてなんて言っても一番の驚きはレベッカ・ファーガソンなわけですが、『ヘラクレス』でみせた野性味はどこへやら、もはや別人的な印象しかありません。これまでのシリーズのメイン女性枠の中では群を抜いて素晴らしい存在感です。次回作で戻ってきてほしいくらい。そんなこんなで、今回の「チーム」はホントお見事なんです。

とにかく(笑いも含めて)最高だったカーチェイスだけでも1800円払う価値のある映画ではないでしょうか。
ど真面目路線にシフトしたライバル007を受けて、「じゃあ、うちはこっちでいきますけど?」的に、あくまでもエンタメとしての洗練に全力を注いだ英断に、僕は拍手を送りたいです(勝手に送れよ)。これぞエンターテイメント。しつこいけど何回でも言いますよ。これがエンターテイメントです。
by inouewood | 2015-08-23 22:20 | 映画のこと

映画『ジュラシック・ワールド』はどうだ


やってまいりました
93年に映像革命を起こした名作。正統な続編です。





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いやそれにしても、最初は「なぜ今??」なんて思っていたものですし、正直観ようとも思っていませんでした。
それがね、製作が最近絶好調のあのレジェンダリー・ピクチャーズですよ。「じゃあ、観るか。」ですよ(単純)。ダークナイト3部作やハングオーバー3部作などを成功させ、尚且つC・ノーランやZ・スナイダーあたり個性の強い監督と密な関係を続けるセンス抜群の製作会社なわけですね。関係悪化によりワーナーブラザーズとの共同製作は終了してしまったようですが、最近でもあのハリウッド製『GODZILLA』を見事に復活させた手腕をユニバーサルが黙って見過ごすわけがありません。2作目3作目で完全に崩してしまった『ジュラシック・パーク』という唯一無二のブランドを復活させるなんて、レジェンダリーのトーマス・タルには容易いもんでしょう。

さて、実際のところどうだったかというと、素晴らしいですよ。ホント、そこそこいい歳した自分がこんなに楽しめるとは思ってもいなかったのでね。とにかくアトラクション度が高く、エンターテイメントとして高次元で完成されている印象で、何ていっても評判がイマイチだったシリーズの『2』と『3』を無視している大胆な設定と、1作目への強烈なリスペクトが込められた序盤の展開は往年のファンもニヤける事間違いなしでしょう。1作目では小さいクセにリアルな恐怖を観る者に植え付けたラプトルが、今作ではとっても可愛い存在に変貌しているあたりは見事な設定の転換だと思います。まあ恐竜についてはこれくらいに。

個人的にヒットしたのはやはり演者のみなさん。最近ノリノリのクリス・プラットの汗臭さはさすがですが、それが霞むほどにどハマりしていたのがブライス・ダラス・ハワードですね。もうこの手の”イタイ”役をやらせたら彼女の右に出る者はいないでしょう。まあ自分はいつも彼女にそれを期待しているので余計際立って見えてしまうわけですが。さらに、SF映画における”強い女性”の象徴ともいえるタンクトップ姿にも何故か笑いがおきてしまうのは彼女のツンとした役柄が生む面白さからなのでしょうね。いやアッパレでした。
そして子供たち。タイ・シンプキンス君とニック・ロビンソン君のゲーム世代らしい反応や身のこなしは、さりげなく緊張感を外す作用として完璧に役割を全うしています。大人をも笑わせるわけですからね、なかなかやりますよ彼らは。他にも若干マイケル・キートン化していたビンセント・ドノフリオの教科書通りの悪役っぷりはもう分かりやすくて良い(笑)。やっぱね、こーいう嫌な奴の設定は変に捻らなくていいんですよ。結局みんなドノフリオの行く末に「ヒャッハー!」だったわけでしょう。笑

そんなこんなで、あらゆる設定が王道でありながら、それを改悪する事なく”イマドキ”なエッセンスのみを注入した誰もが楽しめるアトラクションムービーといったところでしょうか。
最も短く且つ分かりやすい言葉でこの映画をまとめると「安心」だと思います。観終わって真っ先に出た感想がこの二文字でした。・・・ならこの無駄に長いレビューも「安心出来る映画です!」の一行だけで終っちまうじゃないか!!あ、失礼しました。
by inouewood | 2015-08-23 00:21 | 映画のこと

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』はどうだ


やってまいりましたマーベルのヒーローごった煮ムービーです。



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まずこの映画、やってる事が映画界そのものを揺るがしている程のとんでもない計画の元で作られている作品のひとつであるという事をご理解ください。ただのアメコミ映画として括ってしまうのは非常にもったいないです。個別作品の『アイアンマン』からすべてが繋がっている、いわゆるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と呼ばれる壮大な挑戦の真っ只中で、今作は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』と共に重要な折り返し地点にある作品です。何が言いたいかっていうと「この映画観るならMCU作品は全部観てね」って事です。もちろん観なきゃダメ!ってわけではないんですが、観なきゃ正当な評価が出来ないんですよね。あ、ちなみに僕はマーベル漫画は読んだ事ありません。映画からこの世界に入る人でも、今は『映画秘宝』という素晴らしい雑誌があるので(笑)これちょっと読めば存分にその世界に浸れるわけですね。
さて、このシリーズのどこが「映画界そのものを揺るがしている」のかというと、毎回これだけ金かけてる大作をほぼ一年おきに何かしらブッ込んでくるわけですよ。しかも、超が付くビッグスターや超が付く有名監督を使っているわけでもないのに、全部ヒットさせる自信があるんですよマーベルスタジオとディズニーは。恐ろしいほどの企画力ですよ。ソニーが作ったあの『アメイジング・スパイダーマン』でさえ、思うようにヒットしなかった事で『2』で打ち切られてしまうように(そしてソニーが諦めたおかげで、キャプテンアメリカ3にスパイダーマンが合流するという)、一作でもコケたら歯車がすべて狂うわけですよね。でもそれを許さない絶対的な野望を持ち合わせているんですね。しかも、ライバル会社のDCコミックにまで火をつけちゃったんですから(『バットマンVSスーパーマン』)。ホント、「こんな極大なエンターテイメントに、自分が最高のお年頃で立ち会えるなんて幸せ」くらいに思ってるわけですよ。ホント、ありがとうございます。


(以下、ネタバレです)
話が長々と逸脱してしまいましたが、本題です。今作ももちろん充分過ぎる程楽しませてもらいました。いつものキャスト陣はもはや安定の面々なので言う事なしです。
個人的にホームランだったのはエリザベス・オルセンですね。ドハマり過ぎてうっとりです。ホント、ヤバいです(笑)。そして彼女の双子の弟役を演じるのがアーロン・テイラー=ジョンソンなわけですが、この二人は昨年のハリウッド版『GODZILLA』で夫婦役を演じてたりするんですね。面白い巡り合わせでね、なんだか微笑ましいんですよ。こういう楽しみ方もまた映画ファンならではなのかなと思ったりもするわけです。
そしてもう一人。まさかと言うかさすがと言うかドン・チードルの存在感ですよ。出演する事自体知らなかったのでその嬉しさもあるんですが、何よりも食間のお口直しのお漬物のような安心感ですよ。シレ~っと順応してらっしゃるんですよ(笑)。アベンジャーズになっても完全にキャラが立ってしまうとは。いやはや恐れ入りました。次も出番がありそうですね。いつの間にかコメディ担当になってますが、このままそれを貫いてほしいものです。
もちろん他にも沢山出演者がいるんですが、とりあえずこの二人が特に印象的だったのでこれだけにしておきます。あ、やっぱりあと一人。ヴィジョンを誰が演じているか、という情報は全く耳に入れていなかったのですが、出てきた瞬間、顔がポール・ベタニー過ぎて(笑)思わず吹いてしまいました。


ストーリーとしても、最近の個別作品では焦点を当て難かったホークアイやブラックウィドウ、そしてハルクにしっかりと光を当てていて、ちょっと嬉しい違和感です。まあしかもこれだけのキャラの応酬にも関わらず、それをほぼ平等に扱ってみせてるわけですよ。しかも同時に複雑な物語の筋もしっかりと通さないといけないため、少し説明的になる中盤にトーンダウンするんですが、それを乗り越えれば後半の怒涛のアクションがしっかり待っています。不満なんかありませんよ。だって、これに続く『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』2部作へと一気に発展させるため、色々な事をどうしてもこの一本にまとめなくてはならないんですよね。それを見事にやってみせたわけですから。マジで凄いですよ。ジョス・ウェドン監督アッパレです。


さて、おかげさまで、キャップとアイアンマンが対立する次作『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』はもう楽しみで仕方なくなってしまいました(あ、その前に『アントマン』があるのか)。どーしてくれるんですか、マーベルさん。まさか自分がこんなにMCUの世界にどっぷり浸ってしまうなんて、『アイアンマン』を最初に見た当初は全く想像していませんでしたよ。ああもう待てません。早くしてください(笑)。
by inouewood | 2015-07-08 00:36 | 映画のこと

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はどうだ


やってまいりましたヘンタイ監督(褒めてます)のあの4作目が遂に・・・



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もう30年以上前に製作された前3作を観たのは20歳前後だったでしょうか。あぁ、若々しいメル様。
もう訳の分からない3作目は置いといて、1と2には興奮したのを覚えております。とはいっても、それ以来13年近く見ていないので内容は詳しく覚えていないのですが、だからといって今作を見る前に復習しておこうかとも思いませんでした。おそらくコレに関してはその必要性もないでしょうから(笑)。

※所々にネタばれあります。
まあ初っ端からド派手なアクションを見せてくれます。と、思っていたら最後まで途切れる事なくド派手なシーンのオンパレード。しかもほとんどがCG無しのリアルカーチェイスですからね。ハンパないです。もうホントに、この映画を一言で表せと言われたら「ヒャッハー!」でしょうね(笑)。それくらいのテンションで観ないと損します。
そしてこの世界観に悪趣味なメイクアップですよ。ヘンタイですよ、ヘンタイ。そして後半の「老婆」たちの扱い。個人的にはあの辺とってもカッコよくて大好きなんですけど、冷静に考えたらえげつない事してますよね。更には女神のようなスレンダーな女性陣がいたり。白塗りの狂人×バトル慣れし過ぎの老婆×DIVAですよ。なんですかこの掛け合わせは!(笑)
とまあ、やりたい事をこれでもかと言うほど見事に形にしてみせた最高のヘンタイ監督に、僕を含めた世の男たちがバンザイしたくなる大傑作アトラクションである事は間違いありません(傑作映画とは言っていない)。

さて、なんて言ってもこの映画はシャーリーズ・セロンでしょう。アカデミー女優のこの体当たりに涙する方も多いのではないでしょうか。この役は彼女じゃなかったら違う映画になっちゃうんじゃないかってくらいハマってますね。中身が備わっているパワフルなヒロイン、こうも素晴らしいと、迷作『イーオンフラックス』とか何だったんでしょうね(笑)。

そして一応”主役”のトム・ハーディですが、個人的には大好きです。最高ですよ。シリーズ熱烈なファンの方にはメル・ギブソンの強烈なイメージを払しょくしきれず消化不良になる人もいらっしゃるんでしょうね。でもね、確かにメル様と比べたらオーラの無いT・ハーディ版マックスですけど、”パトロン系ヒーロー”という新たな息吹を引き込んでみせたわけですよ。もうね、マックスを完全に自分のモノにしちゃってるわけですからね、メル様と比べる事自体がナンセンスなわけですよ。そもそも初っ端からインターセプターパクられて、更にはお馴染みのショットガンまで詰まらせてダメにしちゃうとか、ジョージ・ミラー監督自らここまで意地悪な事するんですから(笑)。「君たち、マックスはもうメルじゃないんだから、いいだろ?」って言ってるも同然です(ちょっと強引w)。
そして何よりもですが、こんなに回りを引き立てられるヒーローいないんですよ。シャーリーズ嬢どころかニコラス・ホルトまでが求められていた以上に輝けたのは間違いなくオーラの無い(褒めてますw)ハーディ氏のおかげでしょう。

はい。これ以上は何言ってもしょうがないので、観てください。
内容ですか?無いですよ(笑)。そういう映画ですよ。この映画にはポップコーンもコーラもコーヒーもいらないです。EXILEファンの方には申し訳ないですが、この映画は字幕&3D以上で一度は見なければ意味がないと思います。このアトラクションは是非体験しておいてもらいたいですね。
そんな、体に悪そうだけど爽快な味が終始駆け抜けては、終わった後も妙に何かを噛みしめておきたくなる、まるでチュパチャップスのような映画でした。(上手くない!)
by inouewood | 2015-06-26 23:55 | 映画のこと

映画『チャッピー』はどうだ


やってまいりましたブロムカンプ監督最新作です。



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まず、観てホッとしました。
コレですよコレ。ごくごくリアルな近未来世界。明確なテーマと何が何でも生きんとする疾走感。そんな独特の映像や後半の追い込む展開は相変わらずのブロムカンプ調で、妙な安心感に包まれました。

まあなんていってもチャッピーですよね。人工知能が持つ可能性とその恐ろしさ。それを否定も肯定もせず、ただただより悪い環境化で育ませるという監督の意地悪さ(笑)、そしてチャッピーがどうしてもシャールト・コプリーに見えてしまう滑稽さが何ともいえません。「『第9地区』と被る」という方がいらっしゃるのは、やはり姿はロボットでも演者がS・コプリー丸出しという事が原因でしょうね(笑)。まあそんな純粋なコプリーさんの名演技(?)あってか、こういった劣悪な環境化で生まれてくる子供たちに、将来の選択肢なんて無いんだよ的な現状をチャッピーを通して突きつけてくるわけですね。現代の社会問題を堂々と近未来SFにブチ込んでくる毎度の監督の手腕。もう惚れますでしょ。カッコイイです。

前述のコプリーさん然り、今作はとにかく配役に遊びがあります。ヒュー・ジャックマンなんてもう強烈ですよね。っていうか、あの役を彼にやらせるという発想ですよ。まず誰も思いつかないと思いますよ。だってすげー嫌なやつですよ?(笑)この映画はそれだけでも価値がある気にさせられてしまいます。
そして『スラムドック$ミリオネア』以来の拝見ですお久しぶりですデヴ・パテルもこの顛末を思うとバッチリ適役だったなと思いました。インド系俳優を使うあたりもリアルであり粋でもあります。
そしてチンピラ全開のニンジャとヨーランディ・ヴィッサーを芸名そのままで利用するあたりが面白いですね。え、何これPVだったの?みたいなね。その辺の意図がどっかの雑誌とかに載ってないかなー。この辺理解するとより作品にのめり込めそうな気もするので是非聞いてみたいもんですよね。まあなんていっても、ヨーランディがとっても可愛く見えてしまうって、なんか不思議なわけです(笑)。
他にもS・ウィーバーなんかも出てますね。あまり必要性を感じませんでしたが(笑)なんですかね、監督の前作『エリジウム』のJ・フォスター同様の大御所枠といったところでしょうか。あと、何気にツボだったのはホセ・パブロ・カンティージョですね。もの凄いキャラが立つ役者さんなんですが、監督の前作にも出ていて、それも知っているからか、もうこの人の結末には笑わずにはいられません。「やっぱそんな扱いなの?」なんていってね。もし監督の次作にも出るとしたら、もうグッチャグチャなんでしょうね(笑)。それはそれで楽しみ。っていうか、ここまできたら是非やってもらいたい!
そんなこんなで、SF的な見どころに集中してしまいそうな題材ですが、ホントに役者さんたちが凄く良いんです。そっちも是非意識して観てほしいなぁなんて思いました。

もうね、ラストもブッ飛んでますよ。でもこれでいいんですよ。今更ブロムカンプ監督にこの辺真面目にやられてもこっちが困りますからね。いつまでも付き合う覚悟ですよ!だからね、噂になってる『エイリアン』シリーズをね、継承するかもなんて不安でしかないんですよ!!(笑)やるならいつまでもカラーを貫いてほしい監督さん。こういう人、なかなかいないですからね。
はい。そんなこんなで、今作も見事な小盛のG系ラーメンからの杏仁豆腐のような口当たりの病みつきブロムカンプ映画でした。
by inouewood | 2015-06-10 23:55 | 映画のこと

青梅シネマチックロードはどうだ


先月の奥秩父山行の帰り。

いろいろあって朝イチでの移動中。


青梅市街で道を間違えたら

青梅シネマチックロードに入り込むという嬉しい誤算がありました。


テンション上がって100円パーキングにすぐ車を停めます。

待っているのは、名作の看板の数々。





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シェーン!カムバーック!!
って懐かしいなぁ(リアルタイムではありませんがw)。





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ジョン・ウェインもいますね。





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『哀愁』は絵が印象的ですね。
「巨匠」がまた時代を感じます。





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『第三の男』とは。チョイスが渋いですね。
ラストシーンが有名な一本です。





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これは比較的新しい映画ですね。
生涯ベスト10には入ります。
この絵を見ると自然とテーマ曲が頭の中に流れます。





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自転車屋さんの看板に『自転車泥棒』とは・・・
なんとも粋な展開です。
しかも「安心の盗難保障」って(笑)。逆に哀愁が漂います。

この手のやつだと他にも
バス停に『バス停留所』だったり
時計屋に『メトロポリス』の看板あたりがとてもオシャレでした。


・・・・。


まだまだありますがこの辺で。

こんな感じでテンション上がってスマホでパシャパシャ撮ってますが
街の風景みたいなやつは一枚も撮ってませんでした。笑
赤塚不二夫さん絡みの街なので、どちらかというとそちらの色が強いですかね。


そんな朝8時前。
どこもお店が開いていない、通勤者が行き交う中でのハッピーな出来事でした。


今日はそれだけ。
by inouewood | 2015-06-03 23:55 | 映画のこと

映画『セッション』はどうだ


やってまいりました話題の鬼教官映画です。



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とりあえずこの映画。「スポ根サクセスムービー」ではありません。
なんていうか・・・“音楽”を身に纏ったアクションスリラーとでもいいましょうか。そんな感じです。

さあ何ていっても、注目はオスカー穫った助演のJ・K・シモンズですね。
彼の鬼気迫る怪演を楽しみに見てきたわけですが・・・まあ予想の更に上をいく殺人級の口撃と睨み。いやはやこっちの背筋までピーンと張るほどの緊張感でした。

ここから早くもガッツリネタバレします!
同じく鬼しごき映画の傑作『フルメタルジャケット』の最狂鬼教官・ハートマンと比べられるようですが、個人的には超えてますね。もうたちが悪いすぎです。ラストは怨念入ってますからね(笑)。
この鬼教官は本当に育てたかったのか、それとも本気で潰したかったのか、僕にはよく分かりませんでしたし、むしろそこは考えたくないです。観る者のそんな思考さえもぶち壊す狂気。意図の見えない恐ろしさという点ではある意味ホラーといったところでしょうか。

さあそして何ていっても、実はそれ以上の狂気を見せるのがマイルズ・テラーくんなわけですね。
鬼教官にばかりその辺持ってかれる印象の宣伝ですが、そんな事ないですから。彼も相当狂ってますから(笑)。
ラストに待つこの狂気VS狂気のまさに“狂演”はもはやアクション映画を超える壮絶な乱打戦で手に汗握りまくり。そしてラストに待つ妙なスッキリ感(あえてカタルシスなんて言葉は使いません)。これはもう震えましたよ。
マイナス×マイナスがプラスになるように、狂気×狂気は快感になるんじゃねーかってとこですね(ポジティブ過ぎか?)。実際ラストのラストにようやく通じあったような2人の描写が・・・いやもうそれでいいです。そう思わせてください。スッキリしたもん勝ちです。

監督はこれがデビュー作となるデイミアン・チャゼル。実際に本人も学生の頃に同様の鬼シゴキを受けたようですので、半実話といったところでしょうか。ただ、本当にフィクションである事をうまく利用してますし、アクション映画風に仕立てた手腕はお見事だと思いました。って言いますのも、アクション映画やコメディ映画ってあり得ない展開でも「フー!」なんて言って許されちゃうわけですが、これが人間ドラマを扱った映画となると「や、あり得ないよね。」なんて冷めた反応されちゃうんですね。チャゼル監督はこのジャンルの微妙な境界線とこの矛盾に対して果敢にチャレンジした印象を受けるんです。神聖なカーネギーホールであんなことさせちゃうんですからね。「え?だってフィクションだろ?」とか言ってね。新人にしてこの度胸。アッパレ、チャゼルさん。

次作が楽しみな監督さんがまた一人増えました。
by inouewood | 2015-05-29 12:34 | 映画のこと