映画 『ランボー 最後の戦場』 を観る


タイの山奥でひっそりと暮らすランボー。ある日、彼の元にあるボランティア団体がやってくる。軍による殺戮が行われるミャンマーへ医療品を届けたいとする彼らに案内を頼まれたランボーは、渋々引き受け案内をする。数日後、引き返していたランボーのもとに届いたのは、彼らが軍に拉致されたという報せだった・・・・。

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内容そのものはよくありそうな話ではあるが、とにかくリアリティの追求によって生み出された残酷描写は群を抜いている。不謹慎にも笑ってしまうくらい位の度迫力だ。ただそこから、現実はこれ以上に我々の想像を超えているんだ言わんばかりの社会的な何かを放っているのか、はたまたただのエンターテイメントなのか、どう捕らえるかによって微妙にズレが生じる映画なのかとも思う。

脇役好きの僕としては、何人かの傭兵に見せ場を作ったのがまたカッコ良かったし非常に嬉しいのだが、すべての面で心情の変化などが描ききれておらず、ちょっと端的すぎるような気もするが、実際120分超の作品になったらそれに耐えられるかははっきりいって疑問。まあ、無駄を削り落としたシンプルで退屈のない90分という印象でもある。

ラストの戦いの直後の女性とランボーそれぞれの視線の距離感が、どこか虚しさを感じさせ、なんだかやるせない気分になった。僕はあの瞬間にこそ反戦メッセージを叩き込んだのではないかと思う。故郷に帰る本当のラストは、戦争によって子供の命を奪われた親たちへの気持ちが現れているのだと勝手に解釈すれば、スタローンがこの映画を作った意義が見えてくるような気がした。そしてそれを描くために彼は「ランボーシリーズ」という自分の特権を借りることが最適だったと感じたのではないかと、僕は妄想しておくことにしよう。

満足度:☆☆☆☆

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by inouewood | 2008-06-24 19:39 | 映画のこと
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