秋の尾瀬の天は微笑む PART1


今シーズン最後のテント泊を。

寒いのが苦手な事もあり
僕のテント山行はこの時期にいつも終わる。

そして、決まって最後は楽な山を選ぶ。

当初は最愛の八ヶ岳あたりで考えていた。


いつものフカさんに声をかけると、すぐにOKの返事がきた。

しかし、彼は困った事に

「お金がない。」

この事である。

では比較的近いところに。

意外にもフカさんが尾瀬未経験との事で、行先はすんなり決まった。




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・・・・

10月14日(水)

遅い出発だった。

安定の1時間押し。

まあ、尾瀬なら何ら問題ない。

しばらく安否が不明だったフカさん自身の話で盛り上がっていると
思っていたよりも全然早く戸倉駐車場に到着した。

・・・・

鳩待峠のマイカー規制は解除されてるはずだった。

しかし、戸倉の看板には「満車」の文字が。

普通の平日でそれはないだろうと、駐車場の管理人に訊ねると
どうやら鳩待峠では駐車場の拡張工事の真っ只中。
その影響で20台前後しか駐車できるスペースがないとの事だった。

なんだ、じゃあ仕方ないか。

我々が準備をしていると、静かだった駐車場にワサワサと車が入ってきた。
待合所は一瞬にして登山者で溢れ返り、相乗りタクシーが出動する事になった。


11時10分。

鳩待峠。




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思いのほか風がある。
陽が出ている分には耐えられそうだ。


どうやらフカさんは、グローブを忘れたらしい。

売店でグローブを探していると、レジのお姉さんがステキな軍手を出してくれた。

やたらテンションのあがるフカさん。

「コレコレ!!」

彼はそのまま、お姉さんにドンドン絡んでいく程の勢いだったので
僕はあえてそれに乗らず、ローテンションで彼をその場から引き離そうとした。


・・・・。


11時30分

山ノ鼻方面へスタート。




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初日はここから見晴までのルート。
どこも寄り道はしないので、3時間もあれば着く行程だ。

気が楽な事もあってか、どうも引き締まらない2人である。




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前を歩くこの人は

どうしても軍手を見せびらかしたいようである。




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もう紅葉は終わりかけ。
それでも場所によってはまだ絶好調な姿を見せる。

絶好調過ぎて、三食丼状態なものも。




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至仏山は今日も元気そうだ。




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12時25分

山ノ鼻。

さすがランチタイムの人が多い。
広いベンチはそこそこ埋まっていた。

我々もここでおにぎりで簡単に済ますはずだったが
「暖かいの啜りたいな。」と僕が洩らすと、フカさんもその気になってしまい
2人はスーッと食堂に移動した。

外のベンチの混雑とは真逆、閑散とした食堂内。
フカさんはカレー、僕は天ぷらそばを注文する。




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ここで早くも贅沢をするとは。
そもそも、フカさんの「お金がない。」とは何だったのか。


・・・・。


13時5分

ようやくガハラへ。

(補足:我々は尾瀬沼の事を「沼」と略す事が多いので、尾瀬ヶ原の事も「ガハラ」と略している。)




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振り向くたびに
山人グローブを自慢してくるフカさん。


平和な一日である。




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途中ですれ違ったおばちゃん。
僕が振り返ると、そこで立ち止まったまま動かない。
至仏山に何か思いを込めているのだろうか。

絵になるので、一枚撮らせてもらった。




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最近、インスタグラムを中心に
自分の靴を入れる風景写真が流行っているらしいと、フカさんが教えてくれた。

こんな感じなのかな。




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なかなか上手く撮れない。
やはりこの辺は女子的感覚には敵わないという事か。

まあでも、ひとつ言える事は

今日も燧ケ岳はキレイだ。




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風があるので池塘は波打っていた。

残念ながら逆さ燧は見えない。




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牛首を越えると、登山者はグッと減る。

静かな尾瀬。




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時折陽が隠れるので、さすがに寒い。
ジャケットを一枚着込む。

この後は陽が出たり隠れたりの繰り返し。


竜宮を越えると、右手に美しい一本木が佇んでいる。

それを見た瞬間、ビッときた僕は
カメラをフカさんに手渡しその場へ走った。


そして・・・・




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古き良き昭和のイメージを表現しようとしたのだが
もはや何をしたいのか分からないポージングに。


挙句の果てには、ひろし五木登場。




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さて




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見晴に




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行きましょうか。


・・・・。


そんな遊戯も終わり

再び見晴を目指して歩き出す。




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お馴染みのホテル街が見えてきた。




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つづく
by inouewood | 2015-11-04 15:25 | 山のこと
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