剱岳 白の記憶 PART2


PART1はコチラ


・・・・


13時55分

剱御前小舎。




f0167636_0594841.jpg




別山を踏んできた人や新室堂乗越方面からやってきた人がここで合流するので
小屋の前はかなりの人でごった返していた。

ここで軽く昼食をとる。
寒さにやられそうなので長居はせずに出発する。






・・・・


剱沢まではあと少し。

緩やかに数十分下ればそこに到着する。

気が楽になった。




f0167636_105214.jpg




いやそれにしても

ガスだ。




f0167636_1135100.jpg




この辺までくると
タテヤマリンドウが目につく。

いやそれしても

青いな。




f0167636_11377.jpg




高度を下げると少しずつ剱の壁が現れる。

テン場はもうすぐそこ。




f0167636_124586.jpg




14時50分

剱沢キャンプ場。


予想以上の幕営数に少し驚く。

平日なのに、さすが剱だ。




f0167636_131628.jpg




診療所に併設されている野営管理所でチェックイン。

センス良いな。




f0167636_132773.jpg



幕営は水場がそこそこ近い平地をゲット。

昨年ここに来ている友人から
「ペグは刺さらない。」
と、聞いていたので
今回の部屋はワンポールではなく、いつものフライクリークにした。




f0167636_173695.jpg




キム兄もお馴染みMHWのスカイレッジ。
相変わらず、張り方を忘れているようだ。

ちなみに、ペグはバリバリ刺さった。



張り終えた頃に少し雨がパラついたがすぐに止む。

夜まではこの繰り返しだった。


野営管理所には売店がないので
5分ほど下った所にある剱沢小屋まで買い出し。

この移動がなかなかキツイ。


小屋にはテレビクルーがいた。
受付に行くと、中から一際ダンディーな声をした男性がひとり現れた。
オーラを上手い具合に消している、「車窓」のベテラン俳優さんであった。
名前はあえて伏せておこう。


・・・・


テント場に戻るには当然登り返しがある。
これが相当キツイ。


で、ようやく乾杯。




f0167636_175551.jpg




しばらくはガスの中
座椅子にふんぞり返る二人は、お菓子を貪り食いながら翌日の計画を練る。

計画も何も、剱岳の向かえよって話だが
ここはさすがもったいない登山で、無駄に予備案を考えているのである。

「明日はここでずっと寝るとかもいいよね。」

とか

「クロユリのコルとか気になるね。そこだけにしようか。」

この事である。

そもそも
翌日の天気が悪ければ(たとえガスだけでも)剱アタックは選択肢にない2人である。



17時をまわった頃に夕食を。

この日は即席の<熊本もっこすラーメン>に煮卵とメンマを入れて。





f0167636_2272278.jpg




その後に軽くフリーズドライの雑炊を食べる予定で作ったはいいが

キム兄持参の焼酎を少し呑んだ時点で、僕はノックアウト寸前に。

(これは、ダメだ。)

と、しばらく目を閉じていると

辺りから「おお。」という声が聞こえてきた。




f0167636_181938.jpg




ガスの中から頑なに姿を現さなかった剱岳が
ようやくお目見えとなったらしい。

一斉にシャッターを切る登山者たち。


しかし、これ以上の姿を見せる事はなく、再びガスの中に消えた。




f0167636_217465.jpg




しばらく周辺をフラフラして戻った頃に
今度は雨が継続的に降り始めた。

(これは、いよいよダメだ。)

と、いう事で
18時を少しまわった時点でそれぞれテントへ潜った。

雑炊は明日の朝にでも食べよう。


眠るまでに時間は全くかからなかった。


・・・・


夜中に一度
4時台にも一度

テントから顔を出してみたが、空は雲に覆われていた。


・・・・


5時45分起床。


しばらくボヤボヤして起床予定の6時を回ってもキム兄は起きてこなかった。

丁度彼を叩き起こした頃に、下から上がってきていたガスが消えた。

ようやく、剱全開である。




f0167636_2174689.jpg




この晴天の到来で
ようやくモチベーションも上がってきた。

が、いつも通り予定時間を押しての出発となる。


7時15分スタート。




f0167636_2010402.jpg




雪渓を横断して気持ちの良いトレイルを歩くと、早くも剣山荘が現れる。


話に夢中で分岐を見落としていて、気が付いたら進む方向が違う。

これはおかしいと振り返ってみると、我々の進路はクロユリのコルへ向かっていた。

体は嘘をつかない、という事だ。




f0167636_2205347.jpg




7時50分

剣山荘。


小屋の裏手を登っていく。

どうもヘリコプターがやってくると
立ち止まってその一部始終を見てしまうものだ。




f0167636_2213056.jpg




最初のピークはすぐそこ。




f0167636_2215930.jpg




8時15分

一服剱。


目の前に迫るものは
写真よりも遙かに異様だった。




f0167636_2222779.jpg




岩壁。




つづく
by inouewood | 2015-08-28 20:24 | 山のこと
<< 剱岳 白の記憶 PART3 剱岳 白の記憶 PART1 >>