映画『ジュラシック・ワールド』はどうだ


やってまいりました
93年に映像革命を起こした名作。正統な続編です。





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いやそれにしても、最初は「なぜ今??」なんて思っていたものですし、正直観ようとも思っていませんでした。
それがね、製作が最近絶好調のあのレジェンダリー・ピクチャーズですよ。「じゃあ、観るか。」ですよ(単純)。ダークナイト3部作やハングオーバー3部作などを成功させ、尚且つC・ノーランやZ・スナイダーあたり個性の強い監督と密な関係を続けるセンス抜群の製作会社なわけですね。関係悪化によりワーナーブラザーズとの共同製作は終了してしまったようですが、最近でもあのハリウッド製『GODZILLA』を見事に復活させた手腕をユニバーサルが黙って見過ごすわけがありません。2作目3作目で完全に崩してしまった『ジュラシック・パーク』という唯一無二のブランドを復活させるなんて、レジェンダリーのトーマス・タルには容易いもんでしょう。

さて、実際のところどうだったかというと、素晴らしいですよ。ホント、そこそこいい歳した自分がこんなに楽しめるとは思ってもいなかったのでね。とにかくアトラクション度が高く、エンターテイメントとして高次元で完成されている印象で、何ていっても評判がイマイチだったシリーズの『2』と『3』を無視している大胆な設定と、1作目への強烈なリスペクトが込められた序盤の展開は往年のファンもニヤける事間違いなしでしょう。1作目では小さいクセにリアルな恐怖を観る者に植え付けたラプトルが、今作ではとっても可愛い存在に変貌しているあたりは見事な設定の転換だと思います。まあ恐竜についてはこれくらいに。

個人的にヒットしたのはやはり演者のみなさん。最近ノリノリのクリス・プラットの汗臭さはさすがですが、それが霞むほどにどハマりしていたのがブライス・ダラス・ハワードですね。もうこの手の”イタイ”役をやらせたら彼女の右に出る者はいないでしょう。まあ自分はいつも彼女にそれを期待しているので余計際立って見えてしまうわけですが。さらに、SF映画における”強い女性”の象徴ともいえるタンクトップ姿にも何故か笑いがおきてしまうのは彼女のツンとした役柄が生む面白さからなのでしょうね。いやアッパレでした。
そして子供たち。タイ・シンプキンス君とニック・ロビンソン君のゲーム世代らしい反応や身のこなしは、さりげなく緊張感を外す作用として完璧に役割を全うしています。大人をも笑わせるわけですからね、なかなかやりますよ彼らは。他にも若干マイケル・キートン化していたビンセント・ドノフリオの教科書通りの悪役っぷりはもう分かりやすくて良い(笑)。やっぱね、こーいう嫌な奴の設定は変に捻らなくていいんですよ。結局みんなドノフリオの行く末に「ヒャッハー!」だったわけでしょう。笑

そんなこんなで、あらゆる設定が王道でありながら、それを改悪する事なく”イマドキ”なエッセンスのみを注入した誰もが楽しめるアトラクションムービーといったところでしょうか。
最も短く且つ分かりやすい言葉でこの映画をまとめると「安心」だと思います。観終わって真っ先に出た感想がこの二文字でした。・・・ならこの無駄に長いレビューも「安心出来る映画です!」の一行だけで終っちまうじゃないか!!あ、失礼しました。
by inouewood | 2015-08-23 00:21 | 映画のこと
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