硫黄岳、本沢。雨のち晴れ。 PART1


一年に一回は
必ず八ヶ岳系のどこかでテントを張らないと気が済まない。

いつの間にか、僕はそれほどまでにLOVE八ヶ岳。


今年に入ってから
既に3回流れているそんな八ヶ岳系のんびりテント泊。

今度こそ、かましてやろう。




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・・・・


当初はソロテント山行の予定だった。
本沢かオーレンあたりでテントでも張ろうか。
なんて考えていたのが3日前。


「井上がテン泊しに行くらしい」
という情報を、どこかで仕入れてきた男・ジュンメンが

「井上さ~ん、どこ行くんすか~?」

と、やってきた。






・・・・


どうやら、彼とその友人たちが全く同じ日に山行を予定していたようだ。

「場所はまだ決めていない。」

という事だし、何よりも人数は多い方が心強い。

彼のパーティには共通の知人もいるので、人見知りの僕でも問題はなさそうだ。

僕はすぐにOKサインを出した。



7月29日(水)


参加者の一人が夜勤明けにそのまま合流するとの事で
集合時間は7時という、なんとも嬉しい時間である。

もちろん
それが突如のグループ山行に迷う事なくOKをした理由でもあった。

こんなのんびりでしかもテント。なんてステキなんだ。


集まった4人はスパッと出発する。

メンバーはジュンメンと、お初のケイタラスタさん。
そしてウソかホントか「井上ウッドのブログの大ファン」と公言する
夜勤明けの男、トー・ヤム・クンだ。

順調に車は進み、ほぼほぼ予定通りに登山口に到着した。




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準備をしていると
それぞれの装備の違いがなかなか面白かった。

ゆるトラライトを謳う僕は、テントが300g台という超軽量にも関わらず
相変わらず50リットルのザックをそれなりに膨らませて持ってきている。
軽くなった分は無駄なモノ注入するというポリシー。重さは12kgだった。

そして、ケイタラスタさんはリアルなウルトラライトマン。
アークの35リットルのザックで10kgだった。
僕よりも遙かに多い水と、一眼レフも込み。
そのサイズで10kgが入るという事はパッキングがとてつもなく上手いという事である。

そして、トー・ヤム・クンとジュンメンのザックはとにかくデカい。
一体何が入っているんだというくらいにデカいのだ。
2人とも65リットルのザックをこれでもかとパンパンに膨らませ、重さも仲良く18kgである。

後にその理由が、一人はテントへの拘り、一人が食糧への拘りという事実を知る事になる。


・・・・


12時

スタート。




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個人的に楽しみだった事が
今回のパーティー、デジイチユーザーが僕以外に2人もいる事。

実は、僕の回りにはカメラを愛する者が少ない。
だから僕はいつも撮る側になるわけだが。

ケイタラスタさんとトー・ヤム・クン、2人ともCANONのフルサイズでブイブイいわせているのである。
僕には到底手の出ないフルサイズ。指を加えてその麗しいボディを眺めていた事は言うまでもない。




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この日の天気予報は曇り時々晴れ。

この辺りでは少しガスっていた。




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そしてなんていっても
湿気が尋常じゃないくらいキツイ。

拭っても流れる汗。

重く上がらない足。

何てことない林道もなかなか苦戦する。




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途中、皆でクモの巣の撮影に熱中。
ついでに息を整える。




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ようやく展望の効く地点までくるが
なかなかガスは抜けそうにない。




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そして
なかなか皆のペースも速い。

ドロドロと汗が流れる。
なんなんだこの蒸し暑さは。

「これは、付いていけない。」

と、悟った僕は
ひとり花と戯れながら、自分ののんびりペースに切り替える。




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と、休憩中の皆とようやく合流も
どうやらだいぶ待たせてしまったらしい。

でも、体はだいぶ楽になった。


再び出発する時
ジュンメンがスナック菓子を手にしながら歩いている。

早く食べたくて仕方ないのだろう。




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しかしそれは
まるでラグビーボールを抱えているかのようにクールなスタイル。

スナック菓子を最もクールに携える男。それがジュンメンだ。

彼のお菓子愛が伝わるステキな絵である。


・・・・


ようやく気持ちにも余裕が出来たからか
樹林が一際美しく見える。




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そして突然始まった。

『井上のスマホを探せ』ゲーム。

これが予想以上に盛り上がる。




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ただ




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バレバレだった。


・・・・


・・・・


平和な一日である。




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14時25分

本沢温泉に到着。




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そして


我が家。




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つづく
by inouewood | 2015-08-09 01:40 | 山のこと
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