鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART4


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「遅くなってすみません!」
と、小屋の中へ入ると、笑顔の小屋番さんが迎えてくれた。

前もって「17時は過ぎる」と電話で伝えておいたので
何ら心配はされてなかったとは思うが。


小屋の前は草原。

ああ、一刻も早くここでビールが飲みたい。




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・・・・


この日の宿泊者は我々を入れて2組4名のみ。

自由に使ってくれとの事。




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既に18時。
夕飯の準備を抱えながら特等席へ。

もちろん、生ビールもだ。




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夕飯は無印良品の白湯ラーメン。

グゴーっと啜りながら、その景色を堪能する。




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日の入りは19時過ぎるとの事で
一度小屋へ入って荷物の整理。


再び外に出ると
残念ながら水平線に沈む夕陽は靄のため拝めないが
それでも美しい時間だった。


この景色こそ
山頂ではなく御浜に泊まりたかった理由。




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僅かに赤く染まる山頂方面。




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キスゲちゃんと、さよなら太陽。




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まだ外は明るく
「夜景はもっと後か。」
と、いう事で、小屋へ引き返す。


「お酒はもう飲まないのか?」

小屋のご主人が声をかけてくれた。

が、ビール一杯で既に回り始めていた僕。
マコちゃんは山でアルコールは控えているらしい。

弱いからあまり飲めないとご主人に答えると、そうかと去っていった。

今日はお客もいないし、ご主人も飲みたかったのかなと思うと
少し申し訳ない気持ちになった。

・・・・

僕はすぐに眠気に襲われた。
いつも通り、カメラの画像整理をしていると
そのまま堕ちていたようだった。


・・・・


0時。

パッと目が覚めた。

「星空星空~」とカメラと防寒着を持って外へ出た。




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素晴らしい。


星景写真にはさほどこだわりはないので
あまりキレイな写真ではないが・・・

満点の星空だ。

この時間でも煌々とした街。と、天の川。




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ガスボンベ。と、天の川。




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風が出ると、辺りはガスに包まれた。

そのタイミングで小屋に戻った。

思いのほか寒い夜だった。



・・・・



4時30分


「日の出は4時20分くらいだな。」

と、前日に教えてもらったのだが

全く起きる気配のない我々に呆れたのか、ご主人が起こしてくれた。




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今日もステキな一日になりそうだ。




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次は是非とも象潟コースも歩いてみたい。




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小屋に引き返すとまだ4時45分。

さて、どうしたものか。


まあ、我々に出来る事は

寝る事だ。


・・・・


6時30分

ご主人が戸を開ける音で「ハッ!」と跳ね起きた。

寝過ぎた・・・。

とはいえ、この間の睡眠が最も気持ちの良い眠りであった。

共に泊まっていたご夫婦はとっくに出発したようだった。


朝飯は簡単に。

どうやら、小屋の食事が2人のみだった事もあってか、ご主人が作った味噌汁が余っているらしい。
「いるか?」との事で、有難く頂戴する事にした。

絶妙な濃さに味付けされた汁。
それを良い塩梅で吸っていながら、しっかりとした歯ごたえのお麩。これがとにかく美味い。
この味噌汁は、これまで泊まったどの山小屋のそれよりも美味かった。


・・・・


7時35分

いろいろと良くしてくれたご主人に頭を下げて、下山を開始した。


帰りは千畳ヶ原を経由して湯ノ台口に戻る。




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まずは、鳥海湖を堪能しながら。

その美しさに見惚れつつグルッと回り込む。


振り返ると
小屋の前でご主人がコチラをジッと観ていた。

何度も振り返るが、仁王立ちしてピクリとも動かない。

時間にして、少なくとも10分以上はそのままだった。

なかなか粋なお見送り(と、勝手に思っている)だが

「電話とか掛かってきても大丈夫なんかね?」

と、いらぬ心配をしながら先へ進む。




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鳥海湖から離れるルートに足を踏み入れる前、最後にもう一度振り返ってみた。

ご主人はいなかった。



さようなら。

また来ます。




つづく
by inouewood | 2015-07-27 23:55 | 山のこと
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