鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1


当初の予定は八ヶ岳の本沢温泉でのんびりテント泊。

本年度はまだテン泊をしていないので、やたらとそれに固執していた。

しかし
残念な事に天気は味方してくれなかった。

・・・・

決断を迫られた2日前。
概ね天気が安定していそうな東北行きを検討する。

咄嗟に思いついたのは秋田駒ヶ岳と鳥海山だった。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_1297100.jpg








・・・・


今回の同行者は、僕が山を始めた当初から10年来の知り合い。
が、共に山に登ったのは、知り合って直後の数回以降は、昨年の”アマフェス”のみだった。
まあでもそう考えると
(自分はもう10年以上登山やっているんだなぁ。)
と、感慨深くもなるものである。


さて、そんな同行者・マコちゃんに行先を促すと

「山頂、行かないんだよね?」

という、意外な答えが帰ってきた。

彼は”もったいない登山”をやる気マンマンだった。

他人に押し付ける事はしない”もったいない登山”というスタンス。

それを理解してくれていたとは。



地図を眺めると、それをより堪能できるのは鳥海山だった。

もう、理解者とそれが出来るなら、テン泊なんてどうでもよかった。

ギリギリでようやく行先は決まった。


・・・・


7月9日(木)

早朝に集まったふたりは
交互に運転を変わりながら、東北道~山形道と快調に飛ばしていく。

ずっと雨模様だった空は、月山周辺のトンネルを越えると晴れに変わった。



湯ノ台口の駐車場に到着した時は、予定時間を30分ほどオーバー。
サービスエリアで全く別な事に時間を使いすぎたのだ。
まあその辺の話はまた違う機会にでも。


鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_1224525.jpg



登山届を書いて
10時40分に出発する。


暑苦しい石畳の道を15分ほど歩き滝ノ小屋を過ぎると最初の雪渓。

天気は残念ながらこんな感じだ。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_21423483.jpg



そこを越えてすぐの八丁坂に。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_1153915.jpg



辺りは花・花・花。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_1152415.jpg



がっつり登りも、立ち止まらされる事多し。
あまり息も上がらず。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_14271039.jpg




鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_14265652.jpg




鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_14282625.jpg



ありがとうございます。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_1454535.jpg



12時20分

河原宿小屋跡。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_1234896.jpg



ここでお昼をとっていると
これから登るメインの雪渓が少しずつ姿を現す。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_124849.jpg



20分ほどの休憩の後、出発。

一体、どの辺を歩けば楽なんだろうな。
と、あちこち確認しながら登るが、まあよく分からない。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_14351412.jpg



ひとつ言える事は
この雪渓は長い。という事だ。

あそこまで登るのか。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_1411256.jpg



丸々1時間の雪渓歩きをこなしていると
ようやくガスが抜ける。

日差しが一気に我々を照らす。

待ってました。


あと少し。

すると
高揚したマコちゃんが急に走り出した。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_14543317.jpg



そして彼は


脱いだ。



鳥海山 ~ネバーエンディング・ストーリー~ PART1_f0167636_1437139.jpg



その姿はまるで

ビーチでくつろぐ

やり手のサーファーのようだった。


・・・・


つづく
by inouewood | 2015-07-18 02:06 | 山のこと
<< 鳥海山 ~ネバーエンディング・... 鳥海山でもったいない登山 >>