映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』はどうだ


やってまいりましたマーベルのヒーローごった煮ムービーです。



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まずこの映画、やってる事が映画界そのものを揺るがしている程のとんでもない計画の元で作られている作品のひとつであるという事をご理解ください。ただのアメコミ映画として括ってしまうのは非常にもったいないです。個別作品の『アイアンマン』からすべてが繋がっている、いわゆるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と呼ばれる壮大な挑戦の真っ只中で、今作は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』と共に重要な折り返し地点にある作品です。何が言いたいかっていうと「この映画観るならMCU作品は全部観てね」って事です。もちろん観なきゃダメ!ってわけではないんですが、観なきゃ正当な評価が出来ないんですよね。あ、ちなみに僕はマーベル漫画は読んだ事ありません。映画からこの世界に入る人でも、今は『映画秘宝』という素晴らしい雑誌があるので(笑)これちょっと読めば存分にその世界に浸れるわけですね。
さて、このシリーズのどこが「映画界そのものを揺るがしている」のかというと、毎回これだけ金かけてる大作をほぼ一年おきに何かしらブッ込んでくるわけですよ。しかも、超が付くビッグスターや超が付く有名監督を使っているわけでもないのに、全部ヒットさせる自信があるんですよマーベルスタジオとディズニーは。恐ろしいほどの企画力ですよ。ソニーが作ったあの『アメイジング・スパイダーマン』でさえ、思うようにヒットしなかった事で『2』で打ち切られてしまうように(そしてソニーが諦めたおかげで、キャプテンアメリカ3にスパイダーマンが合流するという)、一作でもコケたら歯車がすべて狂うわけですよね。でもそれを許さない絶対的な野望を持ち合わせているんですね。しかも、ライバル会社のDCコミックにまで火をつけちゃったんですから(『バットマンVSスーパーマン』)。ホント、「こんな極大なエンターテイメントに、自分が最高のお年頃で立ち会えるなんて幸せ」くらいに思ってるわけですよ。ホント、ありがとうございます。


(以下、ネタバレです)
話が長々と逸脱してしまいましたが、本題です。今作ももちろん充分過ぎる程楽しませてもらいました。いつものキャスト陣はもはや安定の面々なので言う事なしです。
個人的にホームランだったのはエリザベス・オルセンですね。ドハマり過ぎてうっとりです。ホント、ヤバいです(笑)。そして彼女の双子の弟役を演じるのがアーロン・テイラー=ジョンソンなわけですが、この二人は昨年のハリウッド版『GODZILLA』で夫婦役を演じてたりするんですね。面白い巡り合わせでね、なんだか微笑ましいんですよ。こういう楽しみ方もまた映画ファンならではなのかなと思ったりもするわけです。
そしてもう一人。まさかと言うかさすがと言うかドン・チードルの存在感ですよ。出演する事自体知らなかったのでその嬉しさもあるんですが、何よりも食間のお口直しのお漬物のような安心感ですよ。シレ~っと順応してらっしゃるんですよ(笑)。アベンジャーズになっても完全にキャラが立ってしまうとは。いやはや恐れ入りました。次も出番がありそうですね。いつの間にかコメディ担当になってますが、このままそれを貫いてほしいものです。
もちろん他にも沢山出演者がいるんですが、とりあえずこの二人が特に印象的だったのでこれだけにしておきます。あ、やっぱりあと一人。ヴィジョンを誰が演じているか、という情報は全く耳に入れていなかったのですが、出てきた瞬間、顔がポール・ベタニー過ぎて(笑)思わず吹いてしまいました。


ストーリーとしても、最近の個別作品では焦点を当て難かったホークアイやブラックウィドウ、そしてハルクにしっかりと光を当てていて、ちょっと嬉しい違和感です。まあしかもこれだけのキャラの応酬にも関わらず、それをほぼ平等に扱ってみせてるわけですよ。しかも同時に複雑な物語の筋もしっかりと通さないといけないため、少し説明的になる中盤にトーンダウンするんですが、それを乗り越えれば後半の怒涛のアクションがしっかり待っています。不満なんかありませんよ。だって、これに続く『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』2部作へと一気に発展させるため、色々な事をどうしてもこの一本にまとめなくてはならないんですよね。それを見事にやってみせたわけですから。マジで凄いですよ。ジョス・ウェドン監督アッパレです。


さて、おかげさまで、キャップとアイアンマンが対立する次作『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』はもう楽しみで仕方なくなってしまいました(あ、その前に『アントマン』があるのか)。どーしてくれるんですか、マーベルさん。まさか自分がこんなにMCUの世界にどっぷり浸ってしまうなんて、『アイアンマン』を最初に見た当初は全く想像していませんでしたよ。ああもう待てません。早くしてください(笑)。
by inouewood | 2015-07-08 00:36 | 映画のこと
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