登山とトレランの共存という話


珍しく、長々とした戯言です。


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1週間くらい前に

『人気広がるトレイルラン、遭難など懸念も 競技者、登山客どう共存』

という記事がYAHOO!ニュースに上がっていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150624-00010007-saitama-l11


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まあ、どういう記事なのかを簡潔にまとめると・・・
トレイルランの魅力を伝えた後に、現状のその問題点を上げている。県山岳連盟の方が「登山道が壊れている」と指摘し、更には県警山岳救助隊の方はランナーのリスク意識の低さ(山の知識が少ない・装備の不充分)を指摘する。そして年々増え続ける山岳事故、直近の甲武信ヶ岳で起きたトレイルランナーの死亡事故へと繋げる記事なわけですね。そしてコメント欄にはトレランに対する辛辣な意見がズラーっと並び・・・。

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それから、この事についてフワフワと考えていました。



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完全に登山者側としての個人的な意見ですが
登山とトレランの共存は、現状ではとても難しいと思っています。もちろんトレランを否定する気はサラサラありません。ここ10年でこんなに大きなカルチャーが出来上がるとは、当時では全く想像出来ませんでしたし、このエネルギーは物凄いです。実際にトレランの大会が地域活性化に繋がっているという話も聞いた事ありますし。ただ、自分がトレランをやるかと言われたら「やらない。」と言うだけの話で、それぞれがそれぞれのスタイル(私は真逆をいっているわけですがw)を楽しむべきだというのが個人的な考えです。
しかし、急激に成長してしまった事で、自然を慮る<登山文化のひとつのセクション>として根付く前に、レース志向の強い完全なる<スポーツ>として確立してしまった現状では、共存は難しいと感じているわけです。
やはりアウトドア文化の浸透そのものが諸外国と比べて著しく低い日本ですから、「トレランはアメリカでもれっきとしたスポーツ」と言われても、あまりにも土台が違いすぎるんですよね。


『登山道が壊れている』という意見は以前からあちこちで聞こえていましたよね。まあコレはお互い言い分があるでしょうし、自分も植生の脆弱性に関する知識がたいしてあるわけでないので余計な事を言うのは控えます(笑)。ただ、踏み荒らしによる植生破壊をトレランだけに押し付けるのは如何なものかとは思っています。写真愛好家系の一部の登山者なんて柵がある所でも飛び越えて「自分の欲」を撮りに行ってたりとか・・・地主さんからこの手の登山者による植生破壊を嘆く話も聞いた事があるので、こういう事実が一件でもある以上は”どっちもどっち”なんです。
そもそも、湿原をはじめいろいろなフィールドで木道や柵、更には規制を作らなければいけない理由を掘り下げれば、過去に爆発的に増えた登山者やそのマナーがあるわけで。だからこれは山に関わる者すべての問題であり続けるべきなんですよね。そこを受け入れなければ、共存なんてホント無理ですから(笑)。


次に『リスク意識』についてですが、これは一言でトレイルランナーと言っても現状は「登山」から移ってきたランナーと、「マラソン」から移ってきたランナーとで二分されると思います。まあ、これ以上は言う必要はないと思いますが(笑)、登山文化を体現しているか否かで、この辺の意識というのはやはり差があるし仕方のない事だと思います。そこを理解しきれていなかった一部の団体と媒体も実際あったんじゃないでしょうか。もちろん、しっかりとしたセミナー等を行う団体もあるでしょうし、マナーをはじめとするボトムの安定も図られているはずです。ただ、大会があまりにも一気に増えすぎましたよね。間口が極端に広がればどうなるかなんて分かりきった話です。一度こうなったら本来の「整備」はなかなか簡単じゃないと思います。意識を強制的に持たせるために、団体間が協力して、最低でもレギュレーションの統一等はやっていかないとまずいですよね。とまあ、この辺のトレラン大会開催側の知識があるわけではないので、あまり偉そうな事言えませんのでこの辺で・・・。


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結局、何が言いたいかというと


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いずれ、共存は可能。という事。


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(ホントかよ!!)


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だって
現状だと登山者側の多くの人達はそもそも受け入れる気無いでしょうし、マラソン派生組のトレイルランナーだって登山者を見て「走ったほうが早いじゃん。だから早いほう優先当たり前」くらいにしか思っていないかもしれないかもしれないですよね(言い過ぎましたごめんなさい)。

要は、まだお互いがお互いの事をまったく分かっちゃいない段階なんですよ。

だからとにかく今は団体も個人も全てが自然界を慮る事を第一に考えて山に入る。そこだけは曲げちゃいけない。あとは歩くか走るかの差ですから。そうすれば時間と共に笑顔は増えていくんですよ。
(えらく簡単にまとめるw)



事故なんてトレランだけに特化した話ではないし、山岳遭難事故そのものが年々増え続けているのが事実。登山界だって人の事言ってる場合じゃないんですよ。
多様化された今では昔ながらの『登山根性』だけでは通用しない時代ですから。事故を誘発しかねない強制的な考えは捨てて、”自分”と向き合ったうえで山についてしっかり考え、そして登る。だからその登るスタンスはそれぞれ異なって当たり前なんですよ。
で、それを極端に体現しているスタイルのひとつが<もったいない登山>というわけなんですね(一気に話をすり替えた!笑)。この辺はまた違う機会にでもじっくり文章にしてみたいです。


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と、完全にまとまりが無くなってきたので

この辺でとんずら~~。




※いち凡人の戯言です。あまり気にしないでください。
by inouewood | 2015-07-01 23:55 | 山のこと
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