赤岳鉱泉。安定のもったいない登山 【1】


2週間前。

フカさんと訪れた北八ヶ岳。

その日。
本来同行するはずだった男がもう1人いた。


そんな多忙な彼のために
「年に一回」的な流れだった
冬の山小屋シリーズを急遽追加する事に。

彼の念願でもあった赤岳鉱泉で一泊。

もちろん硫黄岳へ向かうという前提だった。



天気予報を調べると
初日の天気は安定しているようだが
2日目からどうも崩れるらしい。

今回、集合時間はギリギリに設定していた。
なんとか初日のうちに硫黄行きをこなす事も可能な時間である。
(状況次第か。)
まあ、うまいこと対処する事にしよう。



・・・・。



ん?待てよ・・・?

これは・・・展開が・・・2週間前と一緒じゃないか!!


・・・・。


ってことは、あのフラグが・・・。





2月25日(水)


そしてやはり

今回の同行者も

遅刻した。


・・・。



さて、今回のそんな同行者。

”もったいない登山”の同志・キム兄だ。


この時点でもはや先は見えていたのだろう。


予定では
登山口を出発するのは9時30分。


美濃戸口に着いた時は既に10時だった。

そして準備にありえない程の時間をかける。


出発したのは

11時。


まあ、いつも通りだ。



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ここからは約1時間の林道歩き。

この区間は昨年同様
微妙な塩梅のアイスバーンだった。

念には念を。
パブロン並みの早さでアイゼンを装着。

効いたよね。



毎度、地味にキツイこの1時間をやり過ごすと
赤岳山荘から眺める阿弥陀さまに今年もウットリするのであった。



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美濃戸山荘を超えて北沢へ。
ここもまだ退屈な林道歩きが続く。
堰堤広場で軽くお昼ご飯をとり、黙々と進む。


13時30分。

林道歩きは終わり沢道となる。
これだけでもホッとする。
もう林道歩きはご勘弁願いたい。

いくらか歩くと
ようやく横岳の裾が目の前に。



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この日、とにかく天気が良い。
もう暑いくらいで息がすぐにあがってしまう。

そして
この青空にテンションの上がった男が突然
雪玉を作り始めた。



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キム兄。
そんなの作って、どーするんだい?



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そうか。
転がすのか。



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・・・・。




平和な一日である。



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徐々に目の前に迫ってくる横岳と大同心。
2人の”もったいない”ゲージはかなり良いとこまで上がっていた。



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いやそれにしても天気が良すぎる。
昨年はここまで綺麗なそれを拝めなかったので
僕も本当にこれだけで満足出来ていた。

嗚呼、横さま大同心さま。



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まったく。
いつまでも観てられるぜ。

この辺からはとにかく歩くのが遅かった。



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15時

赤岳鉱泉。



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我々より30分前に美濃戸口を出発していた4人組が
お馴染みの氷の壁に既に取り付いていた。

そんなアイスクライミングをしばし鑑賞すると
キム兄はもう完全に満たされたようだった。


・・・・。


小屋に入り受付を済ますと、我々は大部屋に通された。
なんと、この日は大部屋貸し切りとの事だった。



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この時には既に
どちらかがその話題を出すまでもなく
硫黄岳行きは無くなっていた。

間違いなく、明日になっても行く気は無いだろう。


2人とも満たされてしまったのだから
それはもうしょうがない。


さすがは”もったいない登山”の同志だ。


その頂きにはもう、未練もクソもない。


・・・・。


さて、時間はまだ15時を回ったばかり。

昨年僕が体験した中山乗越展望台の絶景。
キム兄にも是非その展望を拝んで欲しかった。

登って、のんびりして、ササッと下る。
2時間もあれば余裕の行程だ。
薄暗い時間にはなるが問題は無い。
あそこなら・・・キム兄も腰を上げるだろう。


荷物を解きながら
キム兄にそれを促そうとしたその時だった。




僕の後ろには・・・










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ラッシャー木村がいた。


・・・・。



-つづく-
by inouewood | 2015-03-06 23:29 | 山のこと
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