映画 『ゴーン・ガール』 はどうだ


やってまいりました。
我らがデヴィッド・フィンチャー監督の最新作です。



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※この映画、ネタバレなくしては何も語れません。笑
控えめには書いてますが、「これから観る!」という方は読まれない事をお勧めします。


はい、今作もまた宣伝の煽りがなかなか上手いですね。
完全にこの映画、重苦しいミステリーかと思ってました。実際、序盤は緊迫感満点のミステリー風味で展開されます。ここでしっかり釘づけにするのはさすがフィンチャー先生なのですが、それが中盤で一度リズムを変えると、そのまま唖然とする方向へ・・・。
正直、ビックリしました。ストーリーや視覚的な演出がというわけではなく、「こんなジャンルの転換で成立させる映画って凄い・・・」というビックリです。もちろんいい意味ですよ。

そうなんです。
この映画、僕はコメディだと感じました。

もちろんその中盤以降からなんですが、急にブラックユーモアをたっぷりブッコんできます。本当にブラックですし、それなのにこんな雰囲気の映画ですから(笑)あまりアメリカ映画を観ない人はただただ不快になるんじゃないでしょうか。この手のブラックコメディに免疫が出来ている人にはクスクス笑いの連続だと思います。終盤のB・アフレックが耳元で囁く「クソ女!」のシークエンスは思わず爆笑してしまいました。まさかこんな手法でくるなんて、完全にしてやられた気分です。もっと語りたいシーンが沢山あるんですが、ネタバレもいい加減にしろ度が治まらなそうなのでこの辺にしときます。

さて、この映画も演者さんたちがアッパレです。
こんな役だからこそ!なベン・アフレックはもちろんですが、なんて言ってもエイミー役のロザムンド・パイクですね。これはもう凄いの一言です。数年前に初めて彼女を観てから、わたくしすっかり惚れていました。今作はとにかくえげつない行動を起こす危険な雰囲気を醸しながらも、彼女の専売特許ともいえる純粋無垢な瞳を時折ちらつかせます。更に惚れました(笑)。こんな役も出来るなんて、ビックリ満塁ホームランですね。
そしてそして個人的にスリーベースヒットだったのが脇役の3人。メガネ姿に萌える妹役のキャリー・クーン、明らかに楽しんでる風の弁護士役タイラー・ペリー、エイミーも引くほどのヤバそうな雰囲気マックスのニール・パトリック・ハリス。この3人が見事にこの映画を”繋いで”くれています。ああ、脇役万歳。

とにかくこの作品。”ストーリー”だけをみれば、ただただ後味が悪いです。
なのに、”映画”としてはなんとも良い気分にさせられる不思議。この感覚は初体験かもしれません。
なんていうか、我が師匠ウッディ・アレン監督のようなシニカルなコメディをフィンチャー先生が撮ったらこうなる的な感じでしょうか。・・・違うかな・・・。笑

なにはともあれ
「映画が好きでたまらない!」という方は、絶対に観ておくべき映画だと思います。

ああ、なんか凄いモン観ちゃったなぁ・・・。
by inouewood | 2014-12-17 21:34 | 映画のこと
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