【1日目:合流と弾丸観光】 10月8日(水) 「天上山行くなら登山口まで送っていくわよ。」 民宿にて朝ご飯を食べていると お母さんのそんな優しさにまた触れる事になる。 遠慮なく車の飛び乗ると 8時40分に黒島登山口へ。 杖の貸し出しが充実しすぎている。 折角なので、ひとり一本ずつ拝借。 9時スタート。 この時点で既に500m峰とは思えない出で立ち。 それと同じくらい不思議な感覚にさせられるのは 山を覆うハイマツ帯の中で、堂々と共存するシダの群れ。 町を見下ろすと海。 これも島ならではの風情か。 一合目から山頂一帯に入る十合目までは 各合に標識と小さなベンチが設置されている。 十合目標識までは約50分。 早くもこの雰囲気に酔わされている男たちは その全ての地点で休憩をとるという無駄をかます。 いまひとつ、晴天とは言えない空。 若干の落胆が見えるメンバーに 「これくらいの天気の方が、より砂漠感が出るはずだ。」 と、僕は声をかける。 我々の本日のハイライトは、そんな裏砂漠にある。 もう、ワクワクが止まらない。 少しずつ姿を見せる岩肌。 10時 十合目着。 ここから、山頂一帯の周回コースとなる。 軽くひと登りすると その窪地(火口跡)にある千代池が現れる。 想像以上に美しく 皆が下りた後も、僕はしばらくこのロケーションに見惚れていた。 折角なので、ここで軽食タイム。 とは言っても、歩き始めてまだ1時間半。 いったい何回休憩をとるのだろう。 ここは10分ほどで出発。 出現する背の高い樹木の中を潜り抜けると、再び目の前は大きく広がる。 この先が砂漠分岐となる。 直進すると表砂漠、右に曲がると裏砂漠。 とりあえずはまず裏砂漠へ向かう事にする。 振り返るとキム兄とオキさんがついてきていなかった。 どうやら、トカゲを発見し戯れていたようだ。 平和な一日である。 少し進むと次の分岐。 そこから望む景色は まるで稜線上から拝む2000m峰のようで。 しばらく歩くと 草原帯はいつの間にかガラッと姿を変える。 そして、ここを越えると 10時47分 裏砂漠。 自然美に圧倒される4人。 言葉も出ない我々の耳に響くのは、襲い掛かるような風の音。 一足お先に、キム兄がその地へ足を踏み入れる。 すると彼は 何かを感じ取ったのか 全速力でそこを駆け抜けていった。 -つづく-
by inouewood
| 2014-10-17 18:34
| 島のこと
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<Lounger=怠け者> 山でもどこでも怠け者。 ゆるい山日記を中心に、多趣味な日々の戯言をドーデもいい内容で綴ります。 山と同じくらい大好きな映画ネタもたっぷり投入させて頂きます。 *************** ◆革新的(?)登山スタイル ≪もったいない登山≫ 提唱中。 ◆快楽的(?)山道具思考 無駄を持ち運ぶための軽量化 ≪ゆるトラライト≫ 提唱中。 *************** ●●LINK●●● ■本家ホームページ もったいない登山と申します (※休止中) ■ネットショップ Nruc メール 旅行口コミ情報 あれこれ
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