にゅう中山ぐるり (2) 高見石小屋の悲劇


-その1のつづき-



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なだらかな道に差し込むまろやかな光。
ひんやりとした風も相まって、心地よいひととき。

にゅう近辺で何組かとすれ違ったが、こちらを歩いている形跡がない。
皆、にゅうからピストンで帰っていったようだ。

静かな道は「ザザッ!」という物音ひとつでビクつく。
これぞ単独行のメンタル。


中山から中山展望台に向かう途中で、遂に雨が降り出した。



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そこから高見石小屋までの下り。
足元は濡れた石がゴロゴロしていて、2回ほどすっ転んだ。


14時30分
高見石小屋。



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思いのほか時間がかかったな。

早速手ぬぐいを買って
ついでに何か食べてこうとメニューボードに目を凝らす。



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「揚げパン」

そうだそうだ。知り合いからここの揚げパンの噂とか聞いてたっけか。

「あの藤井フミヤさんも食べた」と、書いてある。

・・・・。

そーか。
じゃあ食べないわけにはいかないな。

問題は時間的に軽食をまだ頼めるかどうか。

手ぬぐいを握りしめて小屋の中へ。


ウッド:「軽食ってもう終わりですか?」

小屋番さん:「そーですねー。すみません・・・。」


いやいや、僕が遅過ぎなんで全然大丈夫ですよ!とペコリして外へ。

・・・・。

まあ、これはしょうがない。
ベンチに腰掛け、とりあえずコーヒーを沸かそう。



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その直後
白駒池から上がってきた3人の山ガールが到着。

見た感じ、泊まりではなさそうだ。

やはり揚げパンの噂を聞いていたような感じで
揚げパン食べれるかな~と話しながら小屋に入ろうとしていた。

ここは紳士的に・・・
「軽食、終了しちゃったみたいですよ。」
と、声をかけようとしたが、そこは人見知りのチキン野郎である。
結局、彼女たちが小屋に入っていくのを無言で見送った。


耳を澄ますでもなく、中からは会話がはっきりと聞こえる。



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山ガール:「揚げパンって頼めますか?」


小屋番さん:「えーっと・・・大丈夫ですよ!」



・・・・。



うん、そうだな。



・・・・。



!!!



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〇◆※▲@●$◇■ハ――!!



こ、これは・・・
どーいうことだ!!

高見石小屋!!Whyだよ!


あたしゃね!!
こんな酷い仕打ち、高校以来されたこたないよ!!



・・・・。



と、心の中で叫ぶも
実際は冷静を装っていたわけだ。

もし僕が3人組だったら作ってくれただろう。
もちろん、そういう問題なのだと思う。
いや、そう思わないと腑に落ちない。


「あのー・・・僕も揚げパン、いいっすか?」
なんて言って、小屋に飛び込もうかと考えたが
ここはジッと座り、コーヒーを啜った。

小屋番さんが
「注文とっちゃったんで・・・良かったら何か・・・?」」
と、僕の前に現れて誠意を見せてくれるんじゃないかと期待しているのだ。


うん、そうだ。待ってみよう。



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・・・・。

コーヒーも飲み終わったので

帰る事にした。


しゅん・・・・・。


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(※セルフ)



16時丁度に下山。

その10分後くらいに
笑顔の山ガールたちも下山。



さて
この日はそのまま長野に滞在だ。
諏訪市に乗り込んで夜を過ごす。

ごく普通のディナーを堪能すると
本日の寝床である美ヶ原美術館の駐車場へ。

しかし、山道になると
辺りは強烈な濃霧で10m先も見えない。
これは・・・いかん・・・。
恐る恐る時速30kmで運転。
ようやく着いた美ヶ原も、もちろん霧の中。

広い駐車場にはキャンピングカーが2台のみ。

天気は回復するのだろうか。

(明日も、ダメかなぁー・・・。)

なんて思いながら
カメラの画像整理で睡魔を誘い、パタンと眠りについた。


-2日目につづく-


※イラストはイメージです。笑
by inouewood | 2014-09-02 04:01 | 山のこと
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