映画『春を背負って』はどうだ

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やってまいりました。
山やの味方・木村大作先生の山岳映画でございます。


一応山系ネタなので・・・
裏ブログだけではなく、コチラにも投稿させていただきます。
(あちらでは”ポジティブレビュー”を謳っていますもんで、皆さまも肯定的に受け取ってください。笑)



さて、上のチラシの通り
オープニングテロップから昭和全開で、音楽も終始昭和全開です。
コレ、若い方には相当違和感でしょう。でもね、それが心地良いんですよ。
凄い、クゥ~ッと肩の力が抜けます。
昭和風味の現代劇も、そう悪いもんじゃありません。

序盤に連発するアルプスの映像も、さすが日本を代表する名キャメラマン。見事です。
映画『岳』がちょっとかすむ・・・いえ、なんでもありません。

とにかくこの映画。いろんな意味で山贔屓です。
もう、冒頭の都会シーン(主に編集)の雑なこと雑なこと。笑
必要以外の情報は入れません。この潔さがまた粋ですね。
山小屋のパートに入っていくと、前を向いてコツコツと話が進んでいきますが
ここからは伏せておきましょう。では皆さま。楽しんできてください。


さてさてここからは役者さんのお話。
まずは配役。ここはツッコまずにはいられません。
<山好きタレント枠>で2名ほど登場します。市毛良枝さんとKIKIちゃんです。
市毛さんはまさに”安定の市毛クオリティ”です。彼女のためにわざわざ作った役かと思う次第です。
KIKIちゃんは良い意味でも悪い意味で「KIKIちゃん!」といった感じですね(どんな感じだよ)
まあでも、こんなところに注目出来るのも山好きならではという事で。

そして一番の驚きは、山でフルートを吹く人物でしょう。
そうです。まさに<スポンサー枠>のモンベル・辰野勇会長ですよ。
思わず身を乗り出して笑ってしましました(すみません)
しかも、しっかりセリフまであります。いやはや名演技でした。
去り際のバックショットは『ZERO POINT』のザックに焦点がキッチリ。さすがです。

松ケンさんと蒼井優ちゃんはもちろん良かったんですが
なんていってもトヨエツでしょう。彼のイントネーション、凄い和むんです。
まさに裏主役。彼の存在感がこの映画を救っていると言っても過言ではありません。
新井浩文さんにも焦点を当てているあたりもとても好感がもてますし
他にも多数いる脇を固めたメンバーの扱いがとにかく素晴らしかったです。脇役万歳。


最後に、観終わって真っ先に感じた事は

「あー、山小屋泊まりたい。」

ベタですが、まぁこんなところでしょう。
正直、ストーリー的には至って普通な展開ですが
「山で人に触れる」事に少しでも魅力を感じている山やさんでしたら
妙に心に残る映画になっている事は間違いなし。おススメです。

「あぁ、山小屋経営したいなぁ。」

なんて浅はかな空想に耽ったのも僕だけではないでしょう。笑

山にはいろんな人生が詰まっていて、小屋はそれを受け止める。
なんか、それを探るのもまたひとつの山の楽しみなのかもしれませんね。

その思いにさせてくれる、とにかく”和み”の映画でした。
by inouewood | 2014-06-23 01:28 | 山のこと
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