映画『アメリカン・ハッスル』はどうだ

f0167636_212680.jpg



やっと見れましたこの映画。
監督は元問題児ながら最近は撮る映画でアカデミー俳優賞連発の優等生デビット・O・ラッセルさん。これだけで「観なきゃ」感高めです、個人的に。
近年のこの監督の映画はとにかく演出が目を引くんです。人間の不完全さを堂々と且つ生臭く(笑)演じさせる見事なアンサンブルで、これがまた絶妙な喜劇を生みます。かなり役者ありき!な作風なので、そう考えると前述のアカデミー俳優賞ラッシュも頷けますね。
(ちなみに前々作『ザ・ファイター』で助演女優賞・助演男優賞、前作『世界にひとつのプレイブック』で主演女優賞を受賞。この2作品だけでも他に3人がノミネートされてました。で、今作も当然のように主要の4名がノミネート。ってすげーな!)

はい。特に詳しくはストーリーに触れませんが、この人の映画は良くも悪くもテンポが終始変わらないので、ラストの畳みかけもたいして盛り上がりません(笑)。今回もクライマックスが「ん?ん?」といった感じですが、まあ彼の映画ですからね。緻密なストーリーなんて二の次。なのに面白い。そこが凄いんですよ。うんうん。
なので、逆にその辺が受け入れられない人(ストーリーが命!な人)には、この監督の作品はすべてアウトだと思いますのであしからず。

さて、なんていっても今回もキャスト陣が魅力的過ぎます。一体彼の身体は何で出来ているのかもはや謎のクリスチャン・ベイル。彼の変貌ぶりを拝めるだけでも1800円払う価値ありでしょう(笑)。そして個人的にツボの女優さんのエイミー・アダムス。この2人は『ザ・ファイター』(2人ともこっちの方が更に生臭い!)に出演。脇を固めるブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスは『「世界にひとつのプレイブック』(役者陣の掛け合いが絶妙でとにかく笑った!)で主役を張った2人ということで、4人ともこの監督独特の喜劇センスにバッチリ順応しています。喜劇という点では後者二人は特に強烈!もう振り切ってます(笑)。他にも胡散臭い髪型のジェレミー・レナー(彼が演じる市長のファミリーがまた胡散臭くて爆笑w)の存在感や、大御所デ・ニーロさんの緊張感がとても良い役割を果たします。役者陣はもう最高の一言です。

時代を意識した選曲センスもピカイチで、『死ぬのは奴らだ!』にのせてJ・ローレンスが踊り掃除を披露するシーンはホントに見事。で、何よりもオープニングが僕の大好きなスティーリー・ダンの名曲『Dirty Work』ですよ。頭っからこのタイトルの曲を流すなんて乙すぎますよ、ラッセルさん。

と、いう事で、個人的には存分に楽しませて頂いた映画でございました。
by inouewood | 2014-02-23 02:54 | 映画のこと
<< 頑張れ。ガードパンツ 霧降高原と雪遊び >>