やってまいりました話題のSF映画です。 監督がアルフォンソ・キュアロンというだけで、ただならぬ気配がします。 『大いなる遺産』や『天国の口、終わりの楽園』など、ジャンルを問わず記憶に残る作品を作る監督のイメージですが(ハリポタ3はよく分からん)、なんといっても超絶インパクトを残した彼の前作『トゥモローワールド』でしょう。監督の世界観を台無しにしたこの酷い邦題が足を引っ張った感がありますが(原題は『CHILDREN OF MEN』)、とにかくこの映画はスゴいです。長回しのカットの数々はもう開いた口が塞がりません。 はい、話がそれてしまいました。 同じ十八番を持つブライアン・デ・パルマ監督も真っ青な長回しで、今回もいきなり魅せます。 まあなんていっても、ホントに宇宙で撮っているかのようなリアルな映像。これですよ。もうスゴいとしか言いようがないです。無重力感が半端ないです。 この映画、原題は『GRAVTY』。邦題とは真逆。もちろん邦題の所以も分からなくはないですが、あの流れからーのあのラストであれば、やはり原題のほうがいろんな<重み>を感じられると思いますね個人的には。 --以下、ちょっとネタバレ-- 個人的に一番「はっ!」とさせられたシーンが、ソユーズに逃げ込んですぐに見せる<胎児>ポーズ。「これは・・・。」いや思い切った事したなと感心しました。”生かされた”彼女の新たな人生=生命の起点になっていて、観終わってからもそれを思うと正直今でも鳥肌が・・・。そこから奮闘する姿と生命の誕生が見事過ぎるほどにダブります。それであのラストですからね。この描写はスゴいわ~。 やはり、この人の映画は面白いか否かではなく、単純に「スゴい!」と言う感想が真っ先に出てきますね。 今回の唯一の悔いは、2Dで観た事。上記の<生命>を踏まえてもう一度、今度は3Dで観ておきたい!と思えた映画でした。 いやースゴいな。
by inouewood
| 2013-12-19 02:30
| 映画のこと
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