5.6 奥久慈男体山と美しい気持ち 前編

親友のインディが突然、山を始めたいと言う。
彼がまさか山を始めるなんて、
僕が山に行くようになって9年間、正直一度も考えたことはなかった。
まあ、喜ばしい事であるのは間違いない。


連れて行く山を選ぶのに、そう時間は掛からなかった。

前から僕が行きたがっていたうえに、ツツジが丁度見頃である事。
更には同行者のレベルにも合っていると思われる事。

茨城県の奥久慈男体山のほぼ一択だった。


5月6日(月)

いったい、祝日に休みをもらえたのはいつ以来だろう。
基本的に平日以外は休めない現在の僕には、もはやそれは思い出せない。
逆に土日祝しか休めないインディ。彼と飲みの席以外で顔を合わせるのは当然数年振りである。
なんだか変な感じだ。


登山口の大円地駐車場に到着した20分後、10時10分にスタートした。

天気がとても良い。



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入ってすぐ
道は健脚コースと一般コースに分かれる。

一瞬迷ったが(笑)、健脚コースをとる。


その直後だった。
なんだか靴からパカパカ音が聞こえるなと思い
左足を確認すると



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なんとっ!!

ソールが剥がれている。

確認しなかった自分の甘さを痛感したがそれよりも
長い間頑張ってくれたこのシューズとの別れの時が訪れた事に切なさを感じる。
彼と体験した6年間の思い出は消える事はない。
これが君とのラストランならぬラストウォークだ。

涙をこらえながら上を見上げると
茶畑と山が織り成すその風景に心を打たれる。
今日はすべてが美しく見える気がした。



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30分弱の樹林帯登りは後半になると鎖場がポツポツと現れる。
が、さほど危険な箇所はなく、スルスルと上がっていく。



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そこを越えるとその頂が一気に目前に迫る。
この佇まいは見事だ。



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手前にせり出している展望台からは、西の眺めもまた素晴らしい。

ここからは鎖場の連続だが
実際は鎖に摑まらなければ登れないようなルートはほんの少しである。

そしてその道中にあるヤマツツジが我々の足を大いに止める。



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無駄に時間をかけて登りきると、山頂直下のあずまや。
ここまで来ればひと安心。

数組の家族で登っていたグループが休憩中。
他にも親子三代で登っていた家族1組。
ここだけはやたら下界の公園的な光景で不思議と和んだ。
そのオーラに引き込まれるように、インディが子供にがっつり絡まれている。

平和な一日である。



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11時45分
山頂(654m)。



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展望は抜群。
ここがこんなに山深い所だったなんて。
こう見下ろしてみると、それに痛く感動する。



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そのまま山頂でお湯を沸かし各自昼食。
ふたり自由気ままな時間を過ごすわけだが
僕はといえば・・・



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時折姿を現すトカゲちゃんを執拗に追いかけ回していたのであった。



-後編へつづく-
by inouewood | 2013-05-24 02:23 | 山のこと
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