2.22 華麗なるスッカン沢 その1

突如組まれた計画だった。


昨年の同時期。
フカさんと二人でその地を踏むため現地へ向かったが
駐車場に着くと・・・雨がサーサーと降っていた。
「そんな・・・。」
登る気には到底なれず、あっさりと引き返した。


今年2月上旬。
知り合いの「スッカン沢に行ってきた。」という話で
(そーいえば・・・)と、忘れていた未練が再燃した。


スッカン沢。
そこは地元でもそこまで注目度が高くないが
「矢板のあそこから行くやつ。」と言うと、「あー。」と言われるくらいのフィールド。
ハイライトでもある氷柱と美しい滝が織り成す華麗でアートなロビーは
見る者を別世界へと引きこむ隠れた名所的存在である・・・。



登山に飢えていた知人のナオさんがやってきたある日。
「スッカン沢には行く予定。」と語ると
「はー!!」と彼女のテンションが上がり、一気に計画が進行する。
当日まで1週間を切っていた計画に、スケジュールが合っていた男が一人だけいた。


フカさんだった。

これは・・・まさか・・・!



いや、ただの偶然か。

と、二人揃ってのリベンジの舞台が巡ってきたわけだ。


そんなこんなで当日。
駐車場で準備を済ませた3人は
9時10分にその氷の世界へスタートを切る。


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入山後すぐにアイゼンを装着。
序盤は緩やかな下りが続く。
足元の雪は良い感じで締まっている。


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序盤は下りが続くという事で、この日はスプーン型のソリを仕込んできた。
フカさんと順番でソリーンと滑る。


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楽できたのかどうかも分からない状況の中
10時には最初の滝・雷廷の滝に到着。
ちょっとだけ凍っている。


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夏季はシャンシャンと優しく水が流れる素晴らしい滝なのだが
この季節ではどうしても噛ませ犬的な役割となる。
ハイライトはこの先にあるのだ。

少し進むと分岐が現れる。
まっすぐ進むとこちらも夏季は美しい名瀑・咆哮霹靂の滝があるのだが
残念ながらこの日は分岐を左手にとる。
ハイライトがその先にあるのだ。


フカさんのキジ撃ち休憩も挟みつつ
程よく進みスッカン沢間近で軽いトラバース。

その先に現れる木段を黙々と下るふたり。
この時、まだ誰も目の前のモノには気付いていない。


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そのまま下りてしまいそうになった次の瞬間
「ワー!!」と、山側の岩壁を飾る氷にようやく気付いた。


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ここからが氷柱群の始まり。

木段を下りきった先にはスッカン沢。
その左手の壁にはいくつもの氷柱が佇んでいた。


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こりゃすごい・・・。
写真ではその大きさを伝えきれないのが残念である。


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ここ最近の冷え込みで再凍結した思われる大きな芸術を堪能しながら
ゆっくりゆっくりと進み、スッカン橋を渡る。

橋の上でふと奥に目をやると
そこにあったのは3段にも及ぶ壮大な氷のカーテンだった・・・。



-その2へつづく-

(全然進んでないですからーー!)
by inouewood | 2013-02-27 01:33 | 山のこと
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