映画『アルゴ』はどうだ

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偽物の映画を作る!!といったCMの煽りにあっさり興味を惹かれ観てきました。

まあベン・アフレックがこんな映画を作れるなんて!素晴らしいの一言です!前作に続いて監督&主演をこなしたわけですが、「ポスト・イーストウッド」と世間で言われているよう、このまま名監督の仲間入りしそうな予感がプンプンします。

なんて言っても70年代後半のテイストを徹底的に表現した描写の拘り具合は最高。もともと、この時代に作られた映画が個人的に大好きな事もあり、出だしからハマリました。
更には、空気感の全く違う”イラン”と”ハリウッド”の展開を、ここまでバランス良く保ち続けたのは結構凄い事ではないでしょうか。
終盤のハイライトは相当脚色されているような気もしますが、緊迫感をマックスに引き上げる見事な畳み掛け。社会派臭が強くシリアスな展開が主ですが、エンターテイメント面でもしっかり洗練された映画であると感じました。

なんていっても脇役贔屓の僕としては、3人のベテラン俳優のハッスルっぷりがもう溜まりません。もうこれだけでも観た甲斐あり(笑)。まずは「コメディ担当」のジョン・グッドマンとアラン・アーキンの2人ですが、抑えの効いた老練の名演技がもうオシャレ過ぎです。特にA・アーキンにあの手の役をやらせたら右に出る人はいないでしょうね。
そしてもう一人がB・アフレックの上司役のブライアン・クランストン。彼の燻し加減にはもうクラクラです。後半の疾走にはシビれました。「スター性のないチャールトン・ヘストン」といった燻しっぷり(笑)が、もう完全にツボの俳優さんです。

ラストシーン。映画好きの人にはとても嬉しい「フィギュア」の数々。そんな、ちいさなところにも色々な配慮の行き届いたオトナな映画であり、個人的には終始ご満悦でした。これは是非観てほしいですね。
by inouewood | 2012-11-21 01:00 | 映画のこと
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