映画『ダークナイト ライジング』を観る

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遂に完結してしまいました・・・。
なんだか寂しさを感じつつも、スッキリもさせてくれました。
この3部作、『バットマン』というよりは、『ブルース・ウェイン』3部作といった感じですね。
そこが個人的にツボでもあるわけですが。

さてさて、前作のジョーカーと言い、今作のベインと言い、とにかく普通のアクション映画として見ても、ここまで超一級のクライムアクションは他にあるでしょうか。それだけでもこのシリーズには意義があると思います。
その中心にあるのがブルース・ウェインという壮絶な人間ドラマであり、そんな彼が身にまとったのがバットマンだったというだけの話で、おそらくこの本質から少しでもずれてしまうと、今作はつまらなくも見えてしまうのでしょうね。これだけの大作にも関わらず、実は観る人を選ぶ作品としてブッ込んできた強気なノーラン監督にはあっぱれです。

さて、そんな壮大なシリーズもこの3作目で締めくくられてしまうわけ(もっと観たかったのに…)ですが、まあ詰め込む詰め込む(笑)。実は泣く泣く削っても164分だったのではないかと個人的には思いました。「遠慮しなくてもいいのに」って言ってやりたいです。何年後かに『ディレクターズカット』とか出たら嬉し泣きですね、間違いなく。

なんていっても、ラストの締めがあまりにもオシャレで。その中にあるひとつの”華麗なる継承”がハンス・ジマーの音楽を最高潮に引き上げます。彼の印象的な音楽はこのシリーズに欠かせないものですが、最後の最後のこの瞬間こそ、最も身も心も震えた瞬間でした。J・ゴードン=レヴィットの名演も良かったんでしょうね。
アン・ハサウェイの人間臭いキャット・ウーマンもシビれました。ベテラン勢3人はもう言う事なしですが、意外にも皆勤賞キリアン・マーフィーは粋な計らいです。

<↓↓超ネタバレ御免!↓↓>
ブルースが見せる最後の微量の笑顔。この3部作で見せた最初で最後の「本当の」笑顔。それを見たアフルレッドとのわずかなやりとりの演出がまたオシャレ!あれは忘れられません。
このシリーズに関しては、1作ごとに比較するのははっきり言ってナンセンスだと思います。この『~ビギンズ』から続くブルース・ウェインの物語は、最後のこの「本当の」笑顔のためにあるストーリーであるべきだと思いますからね。おっと、うまい事まとめようとしたら、なんだか臭いコメントになってしまいました。笑

この映画を観た後に、また『~ビギンズ』を観てみました。冒頭でブルース少年にジャケットを掛けるゴードンの姿を見た途端、思わず涙。ホント、よく出来たシリーズだと再度痛感した瞬間でした。

なにはともあれ、最強最高の3部作です。
by inouewood | 2012-09-02 01:20 | 映画のこと
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