映画 『127時間』 を観る

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A・ラルストンの本を知ったのは6,7年前でしょうか。
とはいっても読んだことはないのですが、あらすじ程度は頭に入っていたし、ピッケルのような義手が妙に記憶に残っていました。
とにかく、この題材をあのD・ボイルが映画化するということで興味津々。観終わって感じたのは、やはり撮るべく人が撮ったという印象。引っ張るのが難しい内容だし、ありきたりな情を仰ぐ手法に流れそうだが、そこはさすがD・ボイルで、彼のセンスが抜群に活きた見応え充分の97分だった。
山好きにはたまらない効果もチラホラ。特にナルゲンボトルの底からのショットは、水分が失われていく危機感の描写としては見事で、もうひとつのハイドレーションチューブ内部のショットもおもしろい。何度か続ける事で、黄色い液体に変わったときに嫌なくらい味が伝わってくるので、こちらも嗚咽させられる。
効果的な音楽でまとめるラストは『28日後...』を思わせ、『スラムドッグ$ミリオネア』で完全にモノにしたテロップ技もしっかり活かされているので、D・ボイルファンの方も必見です。
未来に待つ「何か」のために生きる執念溢れるJ・フランコの力強い演技は見事だった。A・ラルストンのプロモーションビデオか!とも思える仕上がりだが、ラストではボロボロ泣かせてもらったし、とにかくひとりで山に行く事の多い僕にとって、改めて彼が伝えたいことのひとつがグサリと胸に突き刺さっている。
山好きも映画好きも満足できる素晴らしい映画になっていると思います。

満足度:☆☆☆☆☆


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by inouewood | 2011-07-16 00:49 | 映画のこと
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