映画 『13人の刺客』 を観る

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久しぶりに日本映画で興味を惹かれた作品。
なんていっても↑の写真を使ったポスター。これは男ならグッと来るものだと思う。
出演者もシブい面々が揃っていたのもまたそそられたので、迷う事なく観に行った。

上映時間の2時間20分もあっという間に感じるほど、
日本映画の中では相当頑張ったエンターテイメントになっていると思う。
ただ、監督が監督なので(失礼)超正統派な時代劇にはなりきっていない。
とにかく前半は目を覆いたくなるグロイ映像もありるので、間違ってもデートでこの映画はおススメできない。
ただ、その前半の異様な雰囲気が、戦のないこの時代において、『侍』としての相応しい死に場所を得た役所さんの鬼気迫る演技をより一層引き立てた事は間違いない。
メインの戦闘シーンはまさに圧巻。ホントに日本映画かよ、と言いたくなるほどの迫力があった。
若い侍が死ぬ間際に見せる正気を失う戦い方も丁寧に描かれていてたが、個人的には沢村一樹の死に際(死ぬってネタバレ!)が一瞬のシーンではあるが何ともグッときた。無意識な必死さが溢れ出た見事な演技だったと思う。山田孝之もさすが。若手では一番芝居がうまいと思うので安心して見ていられる。
そして、この映画で抜群の存在感で魅せるのが大ベテラン松方弘樹。現代的に作られたこの時代劇の中で、古き良き時代劇の香りをしっかり残す。いい意味で浮いていた(笑)。らしい喋り方や、一人だけ飛びぬけてうますぎる殺陣は見ていて思わずニヤけてしまう。役所さんは言う事なし。伊原剛志はこーいう役がホント似合う。
伊勢谷友介ははっきりいって入らない。明らかにミスキャストだし、この役のあり方自体もちょっと違う気もする。評判の良い稲垣五郎は、たしかに前半部分はあまりうまくない演技が良い方に活きたので残虐ぶりが際立って見えたが、後半はさすがにしょぼい。無表情でも違いを生める役者さんは沢山いると思うけど・・・。

一人一人の心情が描かれなさ過ぎという批判も多いようだが、個人的にももちろん心情が詰まった映画がいいけど、DVDでディレクターカットでいいんじゃないかなと思う、この映画なら。

ラストシーン。生き残った侍が歩く様には複雑な思いが感じられ、個人的には好きなラストでした。まあ、『アイツ』には興ざめですけどね・・・。

満足度:☆☆☆☆
おススメ度:☆☆☆
by inouewood | 2010-10-07 01:44 | 映画のこと
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