映画 『インセプション』 を観る

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待ってました。今年イチバンの期待作です。
ノーラン監督といえば新・バッドマンシリーズ。特に『ダークナイト』はアメコミを超越してしまった傑作クライムサスペンスだった。いやーあれは凄かったなー。でも他に、10分後(だっけ?)の記憶がなくなってしまう男の映画『メメント』や、A・パチーノとR・ウィリアムスという当時としては異色の顔合わせが印象的だった『インソムニア』。日本の的外れな宣伝が足を引っ張った隠れた秀作『プレステージ』あたりがあることも忘れてはいけない。まあ、要するに僕が大好きな監督のひとりと言うわけで、ちょっと贔屓目に見てるかもしれません(笑)。大目にみてください。

他人の夢に潜り込み、潜在意識”インセプション”を植え付けるというミッションを描き、監督独特のこだわり(作家性?)を削がずに、限りなく娯楽性を高めた作品になっていると思います。はい、傑作だと思います。これを撮り切っただけでも凄いですし。『ダークナイト』の成功のおかげでここまで金かけて自由に撮れたという事もあるだろうけど、何年も温めた構想を先走って撮らずに、ここまで待った甲斐があったというものでしょう。おそらく『ダーク~』の前にこの映画を作っていたら・・・・あちゃー・・・な映画になってたと感じるのは僕だけでしょうか。
はい、それはおいといて・・・・ストーリーは決して難解ではなく、眠気にさえ襲われなければ問題ないです。結局はディカプリオの「内」の部分が鍵を握っていくわけだが、その辺を含めたプロットの説明等がE・ペイジ演じるアリアドネの目線で描かれるのがこの映画のミソか。レオ様の個人的感情シーンで無駄に間延びすることなく、畳み掛けてくる見事なリズムが保たれたのは、間違いなくアリアドネという存在を活かしたからだと思う。
ジャンル的には『マトリックス』というよりかは『13F』(個人的にも前者よりこっちが好き)のほうが近いかも。ただそのどちらとも違うのは、CG万歳な虚構の世界ではなく、リアルな世界像にこだわったこと。だからこそ「よく撮ったよね・・・これ。」というお手上げ的な感想が真っ先に出るのかもしれませんね。

キャストはもう最高。役柄の使い方がうますぎる。脇役重視派でもある僕にはヨダレものでした。
レオ様は『シャッターアイランド』といい、最近は良い作品に恵まれてきている。もともと役者として熱いもの持ってる人だから、まだまだ腐ってほしくない。ナベケンさん(渡辺謙)はもちろん、ノーラン映画常連のM・ケインも存在感抜群だが、なんていってもE・ペイジが個人的にはスリーベースヒットで、J・ゴードン=レヴィットはホームランといった感じ(分かり辛れーよ!)。最近ご無沙汰なT・べレンジャーがこういった大作に出てくれるのも映画好きとしては嬉しいかぎりです。
とにかく怒涛の148分です。

最後に。
地方の映画館では皆ひっそりと観ることが多いのですが、ラストシーンで「ええ?」っていう声がいろんな方向から聞こえたのが少し新鮮で、ちょっとした一体感を与えてくれてほっこりしました。嬉しかったです。

満足度
☆☆☆☆☆
おススメ度
☆☆☆☆☆
by inouewood | 2010-08-15 01:54 | 映画のこと
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