映画『シャッターアイランド』を観る

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正直、映画館に行く当日まで観るかどうか迷っていた映画だ。
そこまで迷わせたのは、あのお粗末な宣伝。僕はCMによる過剰な煽りは大嫌い。本来のその映画の見方さえ捻じ曲げてしまうケースもあるから。果たしてこの映画はどうか。M。スコセッシとL・ディカプリオの、いまや名コンビとなった二人の作品ということが唯一の興味。『ギャング・オブ・ニューヨーク』はいまひとつお肌に合わず、『アビエイター』はただのレオ様万歳映画で眠かったし、『ディパーテッド』は個人的には大好きだがM・デイモンの演技が何よりも悔やまれる映画となってしまった。正直僕にハマっているコンビではないんですけどね・・・。まあ、その日は1300円だったので観てきました。

まず、この映画は宣伝で煽っているような謎解きエンターテイメントではありません。そう思って観に行くと間違いなく肩透かされます。でも、名作です。それも間違いありません。
中身はあまり触れないことにして・・・とにかく久しぶりにレオ様らしさが最高に活きた作品であると思う。重く切ないラストで叩き落されるが、最後のレオ様と相棒役M・ラファロのやりとりが気になり始めると、それまでの細かい部分に「?」と思う行動や仕草のすべてが更に気になり、「これってもしかして・・・」と自分の頭も迷路に迷い込んでしまう。本当の答えはどっちなのか・・・・気になればなるほど深みにはまる。どちらのラストもつじつまがあってしまうから余計観た者の方が彷徨ってしまうわけだ。こんな感覚を味わえる映画って今までにあっただろうか。
M・スコセッシ監督の細かい演出と、出演陣の見事な演技はもちろんだが、映画冒頭に流れる注意は余計な挿入にも思えるが、ここまで細部まで注目できたのはそのおかげとも思えるから難しいところ。しかもその注意は、目の前にあるもの信じようとする人の脳を弄ぶ裏の裏をついた効果だったのかもと考えるとさらに・・・・。ああ、さすがにこれは考えすぎだろうな・・・。
そう考えるとあの宣伝の煽りはあながち悪くないか。謎解きエンターテイメントのように思わせる手法はどうかと思うけど、まあ、それくらい注意して観ないと、この映画の本当の面白さは味わえないぞってとこだろうか。
僕はDVDが出てからもう1回か2回じっくり観ることにします。

満足度
☆☆☆☆☆
おススメ度
☆☆☆☆
by inouewood | 2010-05-03 13:28 | 映画のこと
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