映画 『マイレージ、マイライフ』 を観る

f0167636_1962647.jpg


ジョージ・クルーニーはとても好きな俳優さんのひとり。
アレだけ濃い顔なので、どうしても見た目はどの役もG・クルーニーのまんま。
容姿から変えていくラッセル・クロウやクリスチャン・ベイルといった名優とはちょっと違うスタンスだが、
しっかり演じ分けられるので、どの役も意外と被らない印象がある。
期待通り、今回の役もそうだった。首切り宣告人という仕事に、空が家の孤独な男そのもの。これにジェイソン・ライトマン映画独特のテンポと雰囲気に見事にマッチしていた。
そこにアナ・ケンドリックとヴェラ・ファーミガの2人の女性が絡むわけだが、まあA・ケンドリックの役がとてもキュートで、特に3人が始めて絡み彼女の相談にのる長いシークエンスはとても印象的。
全体的にも間延びするところがなく、必要な要素がシンプルだがしっかり組み込まれていて、気持ちが切れずに深く吸い込まれたし、終盤の重い展開を淡々と且つカラッと描くあたりは、まさにJ・ライトマン監督のお家芸的うまさ爆発で、更にグッと引き込まれた。
監督のこれまでの作品『サンキュー・スモーキング』『JUNO/ジュノ』にも重要な役で出ていたJ・K・シモンズのチョイ役っぷりも粋。ほんのわずかシーンだったが、あれが更に映画を引き締めた感はある。
妹の結婚式前騒動のシーン。G・クルーニーが新郎に語った一言。すごい簡単に語っているように見えるし、それにあっさりと振り向きもする。正直、よくある普通のセリフなのに、それが重さを増す。それをこの主役にさらっと語らせたあたりがこの映画の肝にも思えた。
捉え方は人によってもブレない作品だと思う。ただ、その人の立場によって思うことが異なりそうでおもしろい。
とにかく印象的なシーンが多く、ゆるいテンポでも飽きずに見れるので、これはおススメ。
32歳監督、恐るべし。

満足度
☆☆☆☆☆
おススメ度
☆☆☆☆☆
by inouewood | 2010-04-03 00:36 | 映画のこと
<< オハナミ 映画『ハート・ロッカー』を観る >>